角川新書<br> 復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader

角川新書
復権するマルクス 戦争と恐慌の時代に

  • ISBN:9784040820613

ファイル: /

内容説明

「社会主義は死んだ」――そう言われて25年が経過した。しかし、国家と人間の危機を徹底分析したマルクスの言葉は、色あせるどころか、色鮮やかに現代を映している。戦争か恐慌か? 過剰資本は国家に選択を迫る。私たちの眼前にある危機の正体も、それを超える理想も、共にマルクスから見えて来る。

※本書は二〇一一年六月にKKベストセラーズから刊行された『国家の危機』を改題の上、再編集し、書き下ろしを加えたものが底本です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホシ

10
頭が残念に出来ている私にはチンプンカンプン。素人が手を出す本じゃなかったね。三章までとあとがきを読んで降参。「今、マルクスを見直すべきだよ。なぜならね、~」という内容で的場氏と佐藤氏が意見を交わすのだが、内容が高尚すぎて、全く理解できず。対談の雰囲気も衒学的で、今はちょっと食傷気味だ。二章で述べられる共産主義とキリスト教の関係についても、理解したかったのだが、全然分からなかった。ただただ経済学に関する知識の無さを痛感するのみ。2017/06/13

放蕩長男

9
偉大な経済学者マルクスには、個人的に興味があります。なにか、それに関連する本はないかと思い、この新書を見つけました。読み終えて一言。初心者が読む本ではなかったです。ちゃんと知識を身につけて、出直します。2016/05/08

またの名

8
互いにチェコ、ユーゴ、ルーマニア等ソ連以外の社会主義国の実情や政治的状況をここまで語り合える人材は珍しいのでは。現代世界、宗教性、現実の歴史、資本論、未来について5部構成でマルクスを考える対談は学者として細かい議論を把握してる的場氏に対して佐藤氏が聴き役に回りつつ宗教関連では専門家的態度に豹変し、役割分担が機能。廣松渉と黒田寛一を巡る当時を生きてない者は知らない文脈にも触れ、宇野理論の評価に対しては両対談者の立場の違いを明確にする。マルクスの非人称的システム性とプルードンの人間主義の融合という視座も提示。2019/09/27

ごんちゃん

6
ダメダー難しすぎ~!佐藤優とマルクス研究者のアカデミック&マニアックな対談。コレ、ヨーロッパの歴史、宗教、思想、経済の素養がないとついてイケないヤツでした。最後まで辿り着くのに何度寝落ちしたか・・。が、理解できる範囲で興味深かったな。フランス革命、ソ連の崩壊、教科書的事実しか知らないことに深い背景がある・・。何より、日本人なのにソ連や東欧で、そんなこと研究してる人がいるのが不思議やね。2016/04/24

kenitirokikuti

4
ロシア革命100周年であるけれども、世界史的にはソ連を崩壊させた1989年のロシア革命の方がインパクトが強いのかもしれない▲トリーア大聖堂には〈イエスが纏った布(Seamless robe of Jesus)とされる聖遺物〉(ウィキペから)がある。マルクスが『資本論』で書いてる、20エレのリンネルと上着(Rock)というのはその含みがある、と的場。ウォトカも出てる、と佐藤。なるほど…▲トリエステはいまはイタリア領だけど、元はオーストリア=ハンガリー二重帝国の唯一の港、という指摘。バルカン半島はむつかしい…2017/05/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10771605
  • ご注意事項

最近チェックした商品