新潮文庫<br> 脳はこんなに悩ましい

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新潮文庫
脳はこんなに悩ましい

  • ISBN:9784101329239

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内容説明

「私って何?」その問いの果てにあったのは脳科学だった。“自意識”は脳が作ったイリュージョン? 人の不幸が快感なのは脳のせい。オルガズムに男女差はなし!? セックスで放出されるホルモンの悪用法とは。「大器晩成」は脳構造的に正しい。遺伝子検査で知る意外な自分――。脳研究の最先端を知る科学者と、自己を追い続ける作家が探検! 驚きと刺激に満ちた、魅惑的な脳の世界。※新潮文庫版に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

64
池谷先生と中村さんの人の生態にまつわる対談。脳科学に興味があったので読んだ。遺伝子のところも面白かった。今は病気リスクはこんなに安価で調べられてしまうのか。結果に支配されたくないから、私はあまりしたくないかも。2016/01/13

Vakira

47
大好きなSF作家クラークさんの短編で人間の脳は記憶や思考にあったって数億万個の電子が脳の中を飛び交っている。地球上のネットワークが全て繋がった時、地球全体で一つの思考する電脳が誕生したといったストーリーを読んだことがある。もう数十年前の事。今ではSNSが世界中を繋いでいる。もしかしたら気付いていないゴースト(電脳)が存在しているかもしれない。なんてことを思い出した読書体験。意識の発生。生命の継続に必要な事は生存と生殖だ。人間の脳もそれを優先に進化してきた訳だ。この進化の過程で発生したのが「意識」だ。2019/10/28

Lee Dragon

44
遺伝子検査の話があり、こんなにも分かってしまうのかということにかなり驚いたし、自分も受けてみたくなった。しかし、究極の個人情報なので取り扱いが難しく、見たことによる思い込みによって自分の才能に制限をかけてしまいそうで怖い。だって、脳は訓練によって遺伝子の呪縛から解放されうる存在なのだから。また、最後の項の科学の宗教の話は本当にワクワクした。自分とは何か、科学とは何かという事をずっと考えてきた自分にとって共感できる話だった。万能ではなく、分からないから面白いし、自然の偉大さに跪くことが科学の面白さなのだ。2016/07/24

chiseiok

26
新刊棚から、ほぼナンも考えずに手に取りましたが、ナニコレとっても面白い!知的好奇心がびょんびょん刺激されました。博識/勉強家の方なら、既知のネタもあるのでしょうが、自分レベルだと延々「そーゆーことだったの?!」「そんなことあるの?!」と目からうろこが何十枚も。池谷先生の最先端の知見を分かりやすく語れるスキルも凄いけど、絶妙のリアクションを返すうさぎさんも凄い。両氏の単体著作にも興味沸きましたが、でも対談形式だからこその、この知的スリルなんだろうなという気も。この企画をセッティングした編集センスが一番凄い。2015/11/09

びっぐすとん

19
図書館本。今回は池谷先生と中村うさぎさんの対談集。うさぎさんがとても脳に関して勉強していて、表現はお下品だったり下世話だったりするけど、打てば響くようなやり取りが面白い。以前読んだ糸井重里さんとの対談より良かった。トリビア的なネタは誰かに話してみたくなるし、「怖いな」と思ってた遺伝子検査も前向きに捉えている池谷先生は流石学者さんだなと思ったし、いろんな場数を踏んでるうさぎさんの経験に基づくコメントも思わず唸る重みがあった。脳って不思議!人間だけが何故?と思う脳の特徴は偶然の産物だけでは解明出来そうにない。2019/08/01

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