小学館新書<br> 国を愛する心(小学館新書)

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小学館新書
国を愛する心(小学館新書)

  • 著者名:三浦綾子【著】
  • 価格 ¥836(本体¥760)
  • 小学館(2016/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784098252671

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内容説明

“今を生きる”私たちの魂に響くエッセイ集。

 『氷点』『塩狩峠』『銃口』――。数々の名作を発表してきた三浦綾子はまた、多くの良質のエッセイも書き遺している。幅広いテーマのなかから、戦争や平和、人権、教育といった社会問題について書かれたものを厳選してまとめた一冊。大半が単行本未収録の、“今を生きる”私たちの魂に響く提言集になっている。
 三浦綾子は、戦争中に教師という立場にあった自らの罪を認めながら、次代を生きる者たちのために、さまざまな問題に言及する。太平洋戦争を「侵略戦争」と言い、「過ちを過ちとしない限り、幸いな次代をもたらすことはできない」と書く。平和憲法を評価し、安保条約や国家機密法、自衛隊の海外派兵に異を唱える。原子力発電所については、「一日も早くこの世界から原発のなくなる日を」と結ぶ。また、「愛のないところに、真の教育が成り立つはずがない」と、人間が人間を教えることに心を寄せ続ける。
 本書で取り上げられた多くのテーマは、解決できていない。原発事故を経験し、安保関連法案が成立、憲法改正も現実味を帯びてきた今だからこそ、胸に鋭く突き刺さる言葉の数々。つねに弱者の立場に立ち、キリスト者のまなざしで語られたエッセイ集。

【ご注意】
このコンテンツには、小学館より配信中の「三浦綾子電子全集」と、一部重複する内容が含まれます。同全集をご購入済みの方は、試し読みで目次をご確認いただくことをお勧めします。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

28
99年に亡くなったこの誇り高く信仰厚き作家の、戦後にかけての文章たちを今この題名で出す、その一点に惚れる。あとがきもまえがきもなく編集の経緯はわからないけれど、これぞ編集者魂。すごい。◇試みに、このタイトルの言葉で検索をかけてみたら、きな臭い本ばかりが並ぶ。その状況をこの一冊が変える。言葉を、あるべきではない場所から引きはがす。◇何度も語られる、皇国教育の当事者であったことへの慚愧の思い。生まれた町の美しさへの賛美、最初の赴任地歌志内での子供たちとの出会い、配偶者三浦への信愛。言葉には言葉を救う力がある。2016/06/22

よっち1979

2
三浦綾子さんの宗教・思想が根本にある本ですね。個人の思想ですので、感想は無しにします。ただ三浦綾子作品は素晴らしいです。2017/03/22

樋口佳之

1
車輪の一歩に関わる文章が心に残りました。時間は虚しく過ぎているだけではないのだと感じました。2016/06/02

えすあーる

1
あ、そういう本じゃないです。安心してください。三浦綾子さんのエッセイ集。 国は人や文化や自然の総体ということが書かれています。2016/05/29

matfalcon

0
幌延というところに20万個の核廃棄物を入れた容器が埋められている。幌延にあなたの近隣の市町村名を代入してみよう。福井県の高浜原発がある「だけで」琵琶湖の汚染が気になってしかたがない大阪人ですが、何か?2016/07/14

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