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内容説明
深刻な警察不祥事はなぜ起こるのか? 一部の不適格者がいるだけ? それとも組織そのものに問題がある?――元警察官僚の作家が読み解く、日本警察史に名を遺した「四大不祥事」。単なる批判や擁護ではない分析から見えてくるものは何か? 誰も語れなかった日本警察論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
40
元警察庁キャリアでもありミステリー作家でもある著者による著名な警察不祥事事件の分析。以前読んで印象的だった清水潔氏の著作「桶川ストーカー殺人事件」の事件も取り上げられているが、窓口となった刑事2課長が鑑識出身で、この手の捜査に不慣れで組織として機能不全を起こしていたという驚愕の事実が明らかにされている等、内部に詳しい方でなければ書けない事実が目白押しでびっくり。同時に市民を助ける警察・安全関係総合商社の第一線現場の過酷さも良く解る内容。2020/08/29
おひゃべりのナオ@【花飛】ヤオイは三月の異名にあらず
24
腐ったミカンの腐った果樹園管理者がいる。2016/10/21
七草
20
元警察官僚でミステリー作家の古野まほろさんが取り上げた、なかったことにされそうな、警察四大不祥事の「桶川事件」「神奈川事件」「新潟事件」「石橋事件」。控えめに言って安定不変の不祥事デパート。腐ったミカンと腐った果樹園。喉元過ぎれば熱さ忘れる。「強きに弱く、弱きに強い」警察の内部文化。どれだけ「民ゴタ」「痴情のもつれ」を体捌き(不都合なタスクをしれっとかわす)できるか。十八番の身内の犯罪の隠蔽、リソースを理由にした姑息な対応。警察内部の現実がよく分かった。文章は驚くほど明快で論理的、簡潔で読みやすかった。2026/03/29
緋莢
19
被害届をまともに取り合わず、ついには殺人事件にまで発展した「桶川事件」、覚せい剤使用の隠蔽など「不祥事のデパート」と呼ばれた神奈川県警 9年間の監禁が発覚後も、トップは現場に戻らず、雪見酒や麻雀接待を行った「新潟事件」、両親からの再三の要請をはねつけ、殺人を防げなかった「石橋事件」・・・警察不祥事はなぜ起きるのか?一部の不適格者のせいなのか?それとも組織そのものに問題があるのか?日本警察史に残る「四大不祥事」を、元警察官僚のミステリー作家が読み解く。2016/06/04
鳩羽
17
警察の四大不祥事ともいうべき事件を、元警察官という内部の視点と、今現在の市民としての問題意識の両方から振り返る。起こってしまった不祥事の原因が「腐ったミカン」だった個人にあるのか、それとも「腐った果樹園」だった組織にあるのかを見直していき、決して著者は警察の肩を持っているわけではないのだが、健康なミカンを腐らせる果樹園、そして果樹園を腐らせるのは……というところまで最終的に視野に入ってくるような本だった。潜在的な業務が潜在的でなくなるのは、問題が起こった時だけなのかもしれない。2016/04/13




