内容説明
人気作詞家zoppの書き下ろし小説。学校帰り、明は渋谷で路上ライブをしている同級生の里美と出会う。彼女が見守る中、初めて作った歌詞で文化祭の舞台に立つが大失敗。成績も低迷し、見かねた親に行かされた留学先のアメリカで、明は作詞の魅力を再発見する。夢へと向かう作詞家のたまごに人気作詞家が自身の思いを込めて綴った青春音楽小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひよ亭
4
3.0/5.0 作詞家を目指す男の話し。芸能界の裏話的な感じもありそこそこ面白いが 小説家としてはやはりイマイチ表現が物足りない。 2018/11/27
Nabe
4
作詞家への道。感情描写が少なめなので淡々と進んでいった印象。サクセスストーリーかな?と思ったけど業界の黒い現状も描かれているのが印象的でした。著者はジャニーズ等に歌詞提供している方みたいです。本編でも出てくる人たちは現実のあの人がモデルかな?なんて想像しながら読むのが楽しかったです。2016/02/12
フジマサ
2
作詞家志望の話で、芸能界の噂としてよく聞くお話が書かれている。ん~、中途半端な感じが否めなかったなぁ。主人公は作詞家志望の明ではなく最初からこの明の彼女(里美)にした方が面白い話になったんじゃないのかな?歌も作詞も才能もある事になってるし、プロデュース能力もある。生まれた時から波瀾万丈だし。経験の豊富さが全く違う。明も経験する契約の罠やゴーストライターも経験しているんだし。よっぽど話にしやすいと思うのだが。そのうちスピンオフが出るんだろうか。2016/03/04
湯煙薫
2
今まで様々な音楽小説があったけれど、作詞家が主人公というのが新鮮だった。 著者が現役の作詞家で、大ヒット曲「青春アミーゴ」、他にも「抱いてセニョリータ」など一般人でも耳馴染みのある名曲を作詞しているだけに、作詞方法や作詞アイデアなどに説得力がある。 ゴーストライター、ゴーストシンガー、契約問題、接待、などどこまでが事実でどこからが作りものなのか気になるところ。 主人公の作詞能力も書き重ねることで上がっていくのが素人目でもわかる。 プロアマ、業界人一般人、関係なしに楽しめる内容だった。2016/02/01
ポニョ駅長
2
音楽小説ですが、作詞家の世界。 現役作詞家さんが描いただけあって、作詞の魅力と苦悩・芸能界の光と闇と妙にリアルな内容でした。 作詞家の言葉にならない想い、それを効果的に伝えるテクニックは応用できそうで興味深かったです。 作中に出てきた詞がメロディに乗った時にどんな化学変化が起こるか気になるところです。2016/01/28