内容説明
暴走族、妊婦、理容師見習い……。多恵子の通う夜間高校の生徒たちは、誰もが半分大人、半分子供の顔を持つ。氷のように固く心を閉ざしている同級生タカシを、多恵子は自らの心と体で癒してやりたいと願う。女性として生きる決意と葛藤を鮮烈に描く。ベストセラー『十四歳のエンゲージ』を凌ぐ感動と共感。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
22
札幌の夜間高校に通うタエコは、病気の祖母と二人きりで暮らすタカシを、自分の心と体で癒したいと願う。タエコ自身の葛藤と成長を描いた佳作。2013/06/26
Disコ
4
友人に借りた本。静かで切ない青春。 淡々としているとも山場がないともいえる。2013/08/13
ぺーぺ
3
北海道で夜間学校に通う少年少女達が主人公。彼等の殆どが社会に出て働いており、学生である子供と社会人である大人の間で悩み傷つきながらも、自分達の道を模索する姿に胸が打たれます!自分の思い出を追いかけているような気持ちにさせてくれる、素晴らしい青春小説でした!2012/10/29
em。
2
10代が主人公の物語は、全く自分と重ねられないし、自分が10代の頃の気持ちなんて忘れちゃってるけど、私が過ごしてこなかった10代を過ごしてるみんなの物語は少し眩しくて羨ましい気がする。解説が珍しく素人なのも良かった。2023/12/08
ガミ
2
夜学に通う生徒って個性的です。特にタカシは祖母ちゃん子であるためか、妙な気遣いをし、楽しむことを恐れるのは、わからない奴だなと思いましたね。2005/12/29