内容説明
深刻な医師不足による激務で、自殺に追い込まれた小児科医。誤診、たらいまわしで幼い命を落とした子どもたち。崩壊寸前の危機に瀕する小児医療。「子どもたちの未来のために、私たちができることは何か」気鋭の新聞記者が真摯に問いかける。全国で起こった母親たちの新たな動きを大幅加筆して文庫化。※本書は小社より単行本として刊行された『小児救急「悲しみの家族たち」の物語』に大幅加筆したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
菜穂子
17
10年ほど前に見聞きした事例、医療者側、患者側とどちらの状況も身につまされ、そして胸が痛む。今期の医療改正では小児科で24時間対応すると診療報酬を上げて、病院の小児科の医師の負担を少しでも軽くするように、できればかかりつけ医が24時間診れるようにと導きたいところと思うが、果たしてそれができる状況にあるのか?子供が大切にされない時代に未来はない。しっかりと受け止めなければと思う。2016/03/31
まっちぼう
1
救急患者の9割は軽症で、そのために本当に救われるべき重症患者が見過ごされるのは問題だ。でも親が救急と思えば救急という考えにも納得。この本が書かれてから数年たった今、山積していた問題の一つでも解決されているといいな。2012/03/02
まさきち
1
ものすごく続きが読みたくなるのだけれど、1章ずつが限界だった。序盤3章の事実は重い。しかし、それに対して後半は光が見える。文庫版だけに追加された部分は、なにかできないかと考えさせられる。いい親になるためには、いい患者になり、いい医者に感謝することが必要なんだと感じた。毎月小児科に通う娘がいるので、来月受診するときは「ありがとう」をしっかり言わせよう。2009/12/15
ノベ アツミ
1
子供を持つ身にはしんどい内容だが今の医療現場を垣間見ることが出来てよかった。2009/02/26
クサヲモグモグ
1
現在の小児科医療の危機的な状況が、医師と患者それぞれの立場から明らかにされている。現在の状況はどちらにとっても不幸。ただ、お互いが理解し合い、協力し合ってよりよい医療を築き上げていく、そういった動きがあることが未来への光かも。2009/04/15
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