内容説明
戦国の覇者・織田信長の姿を、血縁者や家臣、ライバルたちの目を通して描く短編集。上杉謙信・蒲生氏郷・柴田勝家・足利義昭・土田御前ら、戦国に生きた者たちの生涯をも描く。文芸評論家・縄田一男氏をして「信長の魅力を語った希有の一巻」と言わしめた話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
麦ちゃんの下僕
139
解説の縄田一男さんの表現をお借りすれば“信長にふりまわされて運命決した”8人(=上杉謙信・織田信光・浅井長政・柴田勝家・足利義昭・蒲生氏郷・織田秀信・土田御前)の物語。皆さんご存知の通り(!?)いずれも“悲喜劇”であり…特にトリが土田御前なのは秀逸ですね!織田信光や柴田勝家の心理描写と“オチ”もお見事です(笑) 直接は知らない“祖父の事績”に振り回される織田秀信(三法師)は切ないなぁ~。ところで…土田御前の話で印象的な幼子「坊丸」は、柴田勝家の話で名前が出てくる「津田信澄」(=明智光秀の娘婿)なんですね!2021/02/11
けやき
41
織田信長に翻弄された人々の短編集。上杉謙信、織田信光、浅井長政、柴田勝家、足利義昭、蒲生氏郷、織田秀信、土田御前の8人。どの人物も面白く読んだが、柴田勝家が特に面白かった。2020/05/23
糜竺(びじく)
21
個人的には足利義昭と織田秀信の話が好き。2022/07/03
とし
18
信長にまつわる武将を描く作品集。上杉謙信、浅井長政、柴田勝家など信長のライバル、好敵手、味方からみる新しい信長像。小説なのでフィクション的要素が強いですが、あの時こう思っていたんだ、こんなことを考えていたんだなどを読むと新たな発見が生まれます。蒲生氏郷の章が印象的でした。秀吉の時代に徳川家康、伊達政宗の押さえに会津若松に配置された名将。信長からも目を掛けられていた武将の天下への思いや心情が、細かく描かれていて読み応えがありました。革命児信長は様々な武将の生き方に影響を与えていたことが良くわかる作品でした。2017/11/14
リードシクティス
18
上杉謙信、織田信光、浅井長政、柴田勝家、足利義昭、蒲生氏郷、織田秀信、土田御前。織田信長という英雄によって人生に大きな影響を与えられた人物の目を通して信長の人物を浮き彫りにする短編集。コンセプトは面白いけど、ひとつひとつの話が薄味であんまり信長という人物が掘り下げられていないような。策略が多くて冷徹な人物という印象以外残らなかった。各々の物語の主人公たちもあんまり従来の印象を覆すような描き方はされておらず少し物足りない。その分織田信光はマイナーでこれといった印象も持ってなかったので興味深く読めた。2016/04/21
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