内容説明
2014年に世界きき酒師コンクールでグランプリを獲得したソムリエが、厳選したおいしい日本酒26本をテイスティング、それぞれどんな風味か、どんな料理に合うのかを徹底解説。日本酒の風味を見きわめたいなら、エリアとタイプだけ見ればいい。厳選銘柄を基準に解説する驚きの理論。こんなにシンプルで、こんなに役に立つ入門書、見たことない!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
9
著者はソムリエかつ、世界利酒師コンクール優勝の肩書も持つ方。彼は日本酒を選ぶときのポイントをふたつに絞る。 それは、「エリア(どこでつくられたお酒か)」と「タイプ(どんな種類のお酒か)」。これだけ抑えれば、銘柄を見ただけで、おおよその日本酒の味わいを予想できるという。 日本酒は低温でゆっくり発酵させるほうが、雑味がなく仕上がる。つまり冷涼な土地で作るほうが、お酒はピュアになる。結果として東日本はエレガントで雑味のないお酒、西日本はパワフルで雑味を楽しみお酒になりやすいとのこと。2022/09/30
ERIN
7
前提知識を得ると、次は飲んだ日本酒を表現したいという欲が出る。とにかく幅広い要因が味にかかわっているものの、とりあえず「エリアとタイプだけ」に注目すればよいとのこと。テイスティング時は色→香→最初に含んだ時の強弱→味の広がり→後味の強弱→余韻の長さをメモっていく。飲んだ変遷を座標軸に記録していくと楽しめそう。2021/11/27
葵(あおい)
6
ワインソムリエさんによる日本酒講義。ボキャブラリーがさすが。ワインを語られてるようで、日本酒なのにエレガントな気分になった。 東日本ほどエレガント、西日本ほどパワフル。吟醸系はエレガント、本醸造はパワフル。大吟醸を飲んでもフルーティさを感じず、辛口と思ってしまうこともあるけれど、私が好きなのは醇酒かもな、という発見あり。 読み始めはなんだか偉そうな?口調に抵抗があったけど、最後にはその自信満々な感じに、ふんふんなるほどなるほど、と読み進めた。 紹介された26銘柄をいっしょに飲みながら読めたらなお良かった。2016/09/07
にわやす
4
唎酒師の資格を持ったソムリエが経験と豊富な語彙をもとに日本酒の香りと味を評価する一冊。SSIが提供する香味グラフにテイスティングした銘柄をプロットし日本のエリアごとの傾向、吟醸系非吟醸系の違いを見ている。さらには各銘柄に合う料理を紹介しているので料理のマッチングが分からなかったわたしにとって大変参考になった。2016/04/14
Masahiro Tanaka
3
利き酒師の資格を持つソムリエが記した日本酒の本。「エレガント」か「パワフル」かで方向性を区分したり、香りのニュアンスをフルーツにたとえたり、ソムリエらしい内容。 考え方・理屈はわかりやすいが、香りや味わいを本書のレベルまで判別できるようになるには相当な訓練が必要だろう。でも、ざっくりレベルなら素人でも実践可能。早速ワイングラスで日本酒の香りと味わいを堪能してみます。2016/08/06
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