新潮文庫<br> 四畳半王国見聞録

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新潮文庫
四畳半王国見聞録

  • 著者名:森見登美彦【著】
  • 価格 ¥572(本体¥520)
  • 新潮社(2016/04発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101290539

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内容説明

「ついに証明した! 俺にはやはり恋人がいた!」。二年間の悪戦苦闘の末、数学氏はそう叫んだ。果たして、運命の女性の実在を数式で導き出せるのか(「大日本凡人會」)。水玉ブリーフの男、モザイク先輩、凹(へこみ)氏、マンドリン辻説法、見渡すかぎり阿呆ばっかり。そして、クリスマスイブ、鴨川で奇跡が起きる──。森見登美彦の真骨頂、京都を舞台に描く、笑いと妄想の連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

射手座の天使あきちゃん

266
祝詞奏上、頭をお下げ下さい 『かけまくも~畏き 阿呆大神の大前に かしこみかしこみも白く~ 四畳半統括委員会が家の生業と営み来し 「半畳占拠」のなりわいを~ 緩ぶ事無く怠る事無く いや勧め給ひ~』 見渡す限りただ一面の阿呆である、混じりっけのない阿呆である 嗚呼、やんぬるかな 我も遂に阿呆神の軍門に下り下僕となる 阿呆神ばんざい・トレビアン!!(笑)2013/07/19

kariya

258
神は細部に宿るという。ならば阿呆神が四畳半に住まうとて、何の不思議があることか。かの古都に建国せるは四畳半王国。賃貸物件としても不人気であろう手狭空間には、床あり壁あり天井あり、桃色画像も乱舞する。加えて、聞くだに恐ろしい図書館警察、些末な異能を無駄遣う大日本凡人會、正体不明の四畳半統括委員会が、短編中を跋扈する。秋の夜長に阿呆神の妙なる舞踊を鑑賞するもまた一興。ちなみに神の纏いし衣は黄地に紫水玉のブリーフ、さよう、パンイチ。踊る阿呆に読む阿呆、同じ阿呆なら、……謹んで読むを選ばせていただきたく。 2019/09/22

佐々陽太朗(K.Tsubota)

185
「英雄は英雄を知る」と云えり。転じて「阿呆は阿呆を知る」。「知者は惑わず勇者は懼れず」と云えり。転じて「知者は惑わず阿呆は廃れず」。「踊る阿呆に見る阿呆」と云えり。転じて「書く阿呆に読む阿呆」。読む阿呆とは私のことである。同じ阿呆なら書く阿呆になりたい。しかし天は私に才を与え給わず、サイコロを振り給わず。シュレディンガーの猫の運命は箱を開けてみなけりゃわからない。何を書いているのかわからない。やはり私は阿呆です。阿呆嵩じて崇高となると云えり。ならば私はそれを矜持としよう。2013/07/04

NADIA

164
ユーモアの世界を漂ってみたけど、ストーリーの核は捉えられなかった。再読が必要かな。この世界観はキライじゃないのだけど、なにか入り込み切れないものを感じた。本当に文章が面白いんだけど(^^;2018/01/11

カメ吉

143
相変わらずの森見節が全開な作品でした。ただ今回はいつもにも増してグダグダ感が強かったんで少し残念でした。キャラや言い回しはサスガで面白かった。少し期待し過ぎた感があった。2017/12/17

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