内容説明
「こらっ」が言えない性格と自他ともに認める中島らもが堪忍袋の緒を揉みほぐして、ついに怒った! 駅前開発を、言論の圧殺を、非実用英語を、グルメブームを、心霊商売を、変態いびりを、大麻取締法を、性教育の遅滞を叱って叱って叱りたおす。いまどきの若者いまどきの日本人、頭をたれて良く聞くようにっ、という一読ハラワタが煮えくり返る超ぶっとび硬派エッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
67
エッセイ集。氏はいつもフワリとしていてなんだかはぐらかされたような気にさせられるところが面白い。しかし自分の言いたいことはしっかり言う。そこが憎らしくならないところも好きだ。タイトルの「こらっ」は怒りではなく少しぼやき混じりのつぶやきかな。47話。もし今の世の中なら何に「こらっ」と言っていただろ。2016/09/02
Shoji
31
中島らものまじめなエッセイ。らもさん、真面目に社会を斬っているのだ。対象は多岐に渡っています。無秩序な都市再開発、何かと曖昧な教育現場、議員さんの悪事、マイノリティへの世間の眼、パンクへの理由なき批判、などなど。1991年に出版された本であるが、現代においても充分通用します。社会は進歩していないということか。おばか封印の中島らもなのであった。2025/02/09
myc0
24
らもさんが、世の中のさまざまな事象を「こらっ」と叱るエッセイ。出版は1991年、ネタによっては1980年代後半のものもあるのに、びっくりするほど古くない!書いてあるネタ、課題、ため息が出てしまう日本の未来…今読んでもあまり違和感のない「こらっ」の数々。とはいってもあれから30年、もし生きていたら、どんな「こらっ」が聞けたのだろうか。そして、破天荒な作風からは思いもよらない、意外とまじめな人なのかもと思わせる文章も魅力。アホな犯罪者、お墓商法、言語規制の話が特に好き。2020/02/13
みゃーこ
22
らも中島のこの世のアホさ加減を叱るという内容。真理を突いた言葉とユーモアが織りなすハーモニーは相変わらず悶絶する。大好きだ。らもさん。2012/10/23
nao1
20
バブル期991年刊。社会現象への怒りをおもろく書いた本。>「不安や強迫観念の働くところで金は動く。マスコミが若者像だの、現代病だの、人類滅亡の予言だの・・略・・不安の種を提供しつづけるのは、その悪いバイブレーションが金を生むからだ。」「マスコミが提示する『そうあるべき家』のモデル」そんなメディアが作った不足感に乗せられて消費させられてるのは今も同じで、大量消費して断捨離ってマッチポンプを、らもさんだったら、どうやって怒っただろう?生きてたら63歳。それでもまだ若いなあ。2015/12/14
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