内容説明
興信所を営む曽根崎栄治の前に、女子高生・民代が現れる。十九年前に突然姿を消した恋人・真弓が産んだ栄治の娘だと主張する彼女は、二人の人物を探して欲しいと依頼する。半信半疑ながら栄治が調査を進めるうち、民代は、調査対象者のどちらかが世間を騒がす残虐な連続監禁殺人事件の犯人だと言いだし……。この子は一体、何者なのか。犯人の正体は何なのか。ノンストップ恋愛ホラーサスペンス!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
332
拉致監禁した女性の両親指を切断して...うぉぉ、いいぞいいぞ。途中までワクテカで読んだんだけど、落としどころにSci-Fi入っちゃって、ちょっと好みから外れちゃったかな。それでも誉田さんのリーダビリティにブレなし。堪能しました。2017/01/11
Yunemo
273
まず、二人のヒロインを殺してしまうという設定に驚き。でもそれが、この著の根源に繋がるプロローグ。そもそもが遺伝的に記憶と人格の継承という、あり得ない状況設定、だからこそ、ホラーとのジャンルに入ってしまうのでしょうかね。この種の遺伝、血の継続、多重人格等々は、簡単には理解し難い分野、あまりにも現実と乖離してしまう、でもそれでいいんですかね。人の本質ってなんなんだろう、という問い。少なくとも、男とか女とか、若いとか年を取っているとか、こんな前提条件に惑わされずに向かい合うこと。やっと表題の意味を理解して読了。2015/12/05
JKD
143
拘置所にいる曾根崎と猟奇殺人という怪しげなプロローグ。さらに謎だらけな民代の出現で話がどんどん展開していくからページをめくる手が止まらない。肉体を乗り継ぎ生き長らえる不死の魂!?これって「妖の華」に似てるなと思ってたら、そういや同じ誉田さん作品だったことに気付いた。最後まで飽きのこない安定感のある素晴らしい作品でした。2016/01/03
まさきち
123
刑事物、SF小説、恋愛小説など多種多様な要素で構成された物語。遺伝的に記憶と人格を継承する人々という設定に少々混乱を来すとともに、序盤では強引さを感じていたものの、終盤の悲喜の入れ替わりの激しい展開の中で違和感は薄らいで徐々に引き込まれ、頁をめくる手の速さがましていった一冊。そして何より誉田さんが描き出す姫川玲子のような真のしっかりとした女性像を堪能することのできた話でした。2016/11/08
H!deking
115
やっぱり誉田さん。前情報無しで読みましたが面白かったです。一味違うサスペンスホラーって感じですかね。所々で違和感を感じるんだけど、最後に全部回収してくれます。こんなん実際あったら嫌だけど、フィクションだからね、楽しんだもん勝ちですよね(笑)2020/06/05
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