内容説明
東日本大震災から2年。近藤の携帯電話に行方不明の婚約者渚の歌声が入る。以後歌声だけの電話が続き、近藤は真相を確かめようと渚の故郷K村へ向かう。婚約者からの電話が、愛の奇跡と話題になった頃、村長が殺される。一方、東京で大臣殺害事件を捜査する十津川警部は、現場の指紋から村長殺人との繋がりを見出し、岩手へ飛ぶが……。哀しき愛の奇跡の裏に隠された謎を追う十津川警部の名推理。
感想・レビュー
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uchi
3
西村京太郎さんを追悼して読んだ。このタイトルで2014年刊行であり、東日本震災後の被災者と被災地をテーマにしている。正直、ミステリとしてはなんじゃこりゃというレベルだが、ひとつ感心したのは、作中に登場する会津藩由来の火縄銃。実際、戊辰戦争で会津の侍たちが岩手に逃げてきて、遠野の山中に隠れていたという伝承もあるから、上手いネタを拾ってきたな、と。あと、晩年の西村さんはずいぶん文体が変わったね2022/04/03
aaboo
1
犯人にも善意があり、楽しかった。2022/12/18
冨樫くんとノス
1
まえに京都のお寺の帰り道に『西村京太郎』の表札があり同姓同名かと思ったらお隣さんが『山村美紗』だった。西村京太郎というとその記憶があるだけで、読むのは初めて。読んでみて驚いたのは、句読点の多さ。【結果は、悲惨なものに、なってしまい、大西に弄ばれ、捨てられた形になった】これ、国語のテストならバッテンをもらうのではないかしら。こんな短い文でも【あとに残ったのは、近藤と、二人の、村人だけだった】こんなに、沢山の、句読点が、ある。この人の、特徴?読みにく〜い!2017/05/25
☆こまトゥーゆ☆
0
中学生以来久々に西村作品を読んだ。1930年生まれって事は__凄いなぁ。東北を舞台とした作品が結構あるのを知ったので今度読んでみよう。2016/01/23
クロッチ
0
東日本大震災の復興を応援する気持ちはわかるけれど、ストーリーとしてはいかがなものかという内容でした。いろんなところに突っ込みどころ満載だよ。2019/12/06