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内容説明
日本の歴史にはエロが溢れている。国が生まれたのは神様の性交の結果で(そしてそれは後背位だった)、
奈良時代の女帝は秘具を詰まらせて亡くなった。
豊臣秀吉が遊郭を作り、日露戦争では官製エロ写真が配られた。
――本書ではこの国の歴史を彩るHな話を丹念に蒐集し、性の通史としていたって真面目に論じてゆく。
「鳥居は女の大股開き」「秘具の通販は江戸時代からあった」など驚きの説が明かされ、
性を謳歌し続けてきたニッポン民族の本質が丸裸になる!
●混浴とフリーセックスで生まれた神々
●あの大黒さまが夜這いの元祖
●日本初の尼は全裸でむち打たれた
●平安のエロ本は陰茎を擬人化した物語
●初の春画は法隆寺の天井裏に描かれた
●戦乱の世でセックス宗教が大人気
●「全国243大名の性生活調べ」(『土芥寇讎記』)には水戸黄門の名前も
●吉原太夫の客にありがちな下半身の悩み
●日本人の並外れた淫乱ぶりに憤るペリー ……など
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白義
23
著者いわく初めての性の通史とのことだが、どちらかというと雑学エピソード集になっている。乱交夜這い混浴遊女と豊かな(?)日本のエロ文化を神話から権力中枢、果ては庶民の文化まで広く集めているのは大した仕事である。鳥居は女性器を模しているという説なんて初めて聞いた。平安の官能文学にペニスを擬人化させたものがあるなんておもしろ知識もある一方、中世あたりはエロの読み込みが過度な側面もあるものの、そうしたエロ文化全体が近代化とともに抑圧されたと批判するとこまで読むと楽しいだけではすまず、想像以上に真面目な一冊でもある2020/12/28
メタボン
21
☆☆☆★ 日本の性に関する歴史について興味深く読んだ。セキレイが神に交合を教えた。道祖神は天細女命と猿田彦命がモデル。鳥居は女の股開き。混浴の風習は心のバリアフリー。歌垣、念仏講は乱交の会。水牛の角に湯につけた綿を入れたのが秘具。「道鏡はすわるとひざが三つでき」。遊郭の歴史は秀吉から。闇の混浴はざくろ口による。通信販売の事始めは秘具から(箱入り封付きにいたし飛脚便にても早速お届)。2024/09/28
RASCAL
20
歴史解釈には疑問を感じる部分がないでもありませんでしたが、総じて性に対しておおらかだった日本が、朱子学とキリスト教をはじめとする西洋文化、明治以降の政治権力によっていかにゆがめられたかということが分かりました。一昨年、永青文庫で行われた春画展を見ましたが、あれはあれで芸術と思います。松平定信、温室育ちのエリートってやつは、いつの世もろくなことをしませんね。パートナーからなら非難されても当然ですが、不倫をすると世間から非難される昨今の風潮も、この延長線上なのでしょうか。2017/11/29
ユウユウ
18
著者も述べているがエピソード的。エロティックなことを扱ってはいるけれど、意外と真面目に日本の性の歴史が語られてはいる。ここから深掘りしていくと面白いかもしれない。2021/07/28
はふ
13
「エロは徐々にタブーになっているのか、それとも解放的になっているのか」という問いを解決したく、私は本書を手に取った。古事記からの猥褻な描写から始まり、江戸土台のエロ文化の開花まで、エロは日本内で大きく発展してきたが、近代化とともにエロは徐々にタブー化されていくという流れを辿っていることがわかった。しかし、エロが現代において、そこまでタブー視されているだろうか?下ネタや猥談は割と一般的ではないだろうか。 この奇妙な状況は、言論の自由の発展により引き起こされ、タブーにおける言葉と行為の奇妙な乖離を生むのである2021/03/28
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