内容説明
理由のない死に憧れを抱き、十六歳の誕生日に自ら命を絶つことを決めているホタル。
心を閉ざし、半年後のその日を待つ彼女の前に、シンジは現れた。
殺人さえ厭わない非合法組織「MEDA」に追われ、警察からもマークされる彼に、ホタルは戸惑いながら魅かれてゆく。
桜井亜美が切なくもリアルに描く、脆い十代の「性」と「生」の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロイヤルミルクティ
2
★★☆☆☆2008/02/23
_こうちゃん
2
とても新しい領域の本を読んだ。出だしの部分は割と僕の世界かも知れない。僕はちょっと「ずれてしまった世界」が好きだから。ただ読み始めて、かなりの違和感を感じた。ずばり言うと「若い小説」だ。内容も表現も、遠慮せずに言うと、稚拙で幼い。この後、「唯川恵」を読んだが、技術力の差を大きく感じる。ただ、表現はストレート。初々しい。「若さ」が長所にも短所にもなっている。後半の「Merry-go-round」の取り上げ方など素敵だ。 僕もそうだが、「Merry-go-round」という名前自体に魅力を感じている気がする。2014/09/14
ムー
2
桜井亜美の作品、結構おとなしくなった。エロがきつくなく普通に若者小説 って感じ。面白かった。さらっと読み終えました。2013/07/01
ami...07
0
多分、中高校生の時に読了。あの頃は、若いうちに死にたいみたいな気持ちがどこかにあったなぁ。そーいう部分に共感しながら読んだ。完全なる中二病だ。
Sor Sby
0
今までの作品で一番脆く、弱く、儚い話。どんだけこの話を、頭の中で映像化しようとしても、カラーではなく、モノクロ。字幕付きのどっかの国の映画みたい。私の場合、16歳ではなく20歳でサヨウナラをしようと思ってたんだけどね。今は考え直しました。(2005年より前に読了)2005/04/14