内容説明
このままでは年間20万人以上が孤立死する可能性がある。万が一家族に頼れなくなった時、私たちはどうすればいいのか? 「パラサイトシングル」等の言葉で社会動向を先取りしてきた社会学者が、未婚化・単身化が進む日本の未来に警鐘をならした書籍の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
29
「家族難民」といは「シングル化」により、支えてもらうことが難しくなっている現実である。シングル化とは①未婚者の増大②シングルである期間の長期化③孤立化するシングルという三つの現象をさす。低賃金と非正規雇用化が拡がり社会保障制度も不十分であるなかで、家族で支え合う関係が築けなければその人らしく生きていくことが困難になっていく。シングルで過ごすのか、それとも誰かと家族(同性愛も含め)を築くのかは、個々人の自由な事柄である。政治は、個人がどのような選択を持とうが暮らしていけれるようにする責任があるのだと思った。2016/06/14
読書実践家
8
人とのつながりを確保し続けることが大切。2016/05/04
へへろ~本舗
5
自分も中年シングル層を構成する一員なので読んでみた。読み始めていたら部の飲み会で49歳男性の結婚が発表され(相手は44歳)中年シングル層からの2名脱却を知らされた。2016/04/16
かずは
3
家族難民?と、手を伸ばした本。家族によるサポートのない人たちの事を言う。なかなか難しい問題。あ~正直、子どもたちには寄り添ってくれる誰かを見つけて欲しいなぁ。親は先に居なくなるから・・。2016/06/26
まゆまゆ
3
これまでの日本の福祉政策は家族を基本に様々なことが考えられてきたが,今や家族だけで福祉を支えるのは難しく,ましてや家族を新しくつくることすら難しい。独り身が増え,社会での居場所が作りづらくなっているなかで家族すら居場所とはならない現代では,今後も家族がいる人とそうでない人の二極化が進んでいくだろう,と。2016/05/13