内容説明
中原誠十六世名人、棋士人生の集大成!!
「棋界の太陽」と称され、その圧倒的な強さで一時代を築いた著者による自選解説集です。
第1部では大山、升田ら大先達との闘い、米長、加藤ら同世代とのせめぎ合い、谷川、羽生ら後輩との激闘など、名棋士12名との対局を解説。将棋の内容に加え、対局者との裏話や将棋界のエピソードなど、引退した今だから書ける内容もあり、読み物としても楽しめます。
第2部では代表局28局を解説、将棋ファンなら誰もが知っている名局の数々を自ら解説します。さらに第3部の名人戦勝局解説編では名人戦の勝局52局をこちらも解説付きで紹介、十六世名人の軌跡、ひいては棋界の歴史を振り返ることができます。巻末には記録集として、順位戦、タイトル戦を含めた全成績と年譜を収録。棋士中原誠の全てが集約された将棋ファン必携の1冊です。
(日本将棋連盟発行)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
walwal
3
▲5七銀で有名な第37期名人戦第4局が収録されているのはもちろんこのこと、中原誠先生と時のトッププロたちとの戦いを、中原誠先生の解説で鑑賞できる贅沢な本。中原先生の解説が素晴らしいのは当然だが、ときおり挟まれる対局者とのエピソードが楽しい。2014/07/26
yasuhitoakita
2
中原十六世名人の実戦集。大名人の傑作集という趣で主要棋譜は網羅されているけど、ただいかんせん棋譜数が少なすぎる。中原先生の相掛かり、横歩取り、穴熊退治とか絶品だったと記憶してるので、そのあたりでテーマ別にもう2、3冊あって然るべきでは、と思う。2020/08/30
かーんたや
2
この人は多分老荘思想を愛好していて謙虚な自然流で攻め急がずに勝った棋譜紹介してるが当然ながら寄せは鋭い2019/09/08