角川ソフィア文庫<br> 一葉舟

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角川ソフィア文庫
一葉舟

  • 著者名:岡潔【著者】
  • 価格 ¥844(本体¥768)
  • KADOKAWA(2016/03発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044001261

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内容説明

「人が現実に住んでいるのは情緒としての自然、情緒としての時の中である」西欧的な物質主義ではない、日本的情緒の大事さを説き続けた岡潔。その思想の根底にはつねに仏教の叡智があった。釈尊の再来と仰いだ山崎弁栄の言葉を辿り、芭蕉の句に日本古来の情を見、時に脳の働きにも注目しながら、情緒の多様な在り方を探る。数学研究での実体験や教育についての対話、仏洋行記も交え仏教への思索を深めた書。解説・若松英輔

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

55
8年ぶりに読んだ。案の定 煙にまかれて 何が何やらだった。が、岡の嘗ての古き良き日本を想う気持ちは伝わる。理解はし難いが。 (08/06 13:01)  以下、8年前の感想から:2024/08/05

さばずし2487398

30
あとがきを読んで少しはその思想の片鱗に触れられたかなという感じ。戦後アメリカ式の知識に偏った教育と情緒を失う日本人へ危機感を持っているのは著者の一貫した姿勢。情緒の「緒」は繋ぐの意。情は愛とは違う大悲に近いものでそことの繋がりが失われていると。悲しみを知る事で分からなかった相手の心が理解できる。これが情緒の開く時。「大鏡」など日本語の古典において使われる鏡はミラーではなく「永遠の扉」。現在過去未来の三つを表す。「妙観察智」をスミレと表現したのは美しい。仏眼は臨機応変で自由自在。難解だが頭から離れない。2025/04/01

双海(ふたみ)

26
「科学と仏教」の章は、私に仏教の知識が乏しいため、そして岡博士のように深い洞察がないためあまり理解できませんでした。一方、「片雲」や「梅日和」の随想はよくわかりました。「国字問題」の内幕を詳しく聞いた岡博士が”赫怒”したそうですが、なるほどなぁと思います。2016/03/27

ホシ

22
岡潔が高名な数学者であることは知っていましたが、仏教に傾倒したと聞いて仏教かぶれの私としては即座に手に取りました。岡は道元禅師と弁栄上人から特に深い感銘を受けた様子。要約するに「如来とその世界は私たちに寄り添うように存在しているのに、特に明治以降を私たちは仏や浄土を見る眼を閉ざしてきた」という事かと。岡は仏眼を閉ざし西洋の物質文明に盲従する日本人に警鐘を鳴らします。岡の主張は分からないではありませんが、難解な思想は充分に飲み込めませんでした;;とは言え岡潔の信仰の世界を垣間見れる貴重な一冊です。2022/05/21

やいっち

6
8年ぶりに読んだ。案の定 煙にまかれて 何が何やらだった。が、岡の嘗ての古き良き日本を想う気持ちは伝わる。理解はし難いが。 (08/06 13:01)  以下、8年前の感想から:2024/08/05

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