内容説明
祖父・京助、父・春彦と連綿と続く日本語研究の大家・金田一秀穂。日常生活でよく耳にする言葉に「へえ」と感心したり、腹を立てたり。やさしい文章を読むうちに、生き物として日本語が感じられます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
86
2004年から2011年まで、『毎日が発見』という雑誌に連載されたものをまとめた本。国語学者の著者が豊富な知識と国語学者ならではの観察力で日本語について描いている。第一章「新しい言葉・用法を分析する」第二章「懐かしい言葉・言い回しに思いをはせる」第三章「熟語について」第四章「会話の言葉に耳を傾ける」普段当たり前に使われている言葉から、あまり聞かれなくなった言葉などどれも面白く読めるエッセイだった。先生がNHKで失敗。「嗅覚」を「臭覚」と間違えたそうだ。「贅沢」と「上等」の違いにもスッキリ。読んでよかった。2017/12/26
あじ
50
「運転を見合わせる」って変じゃない?「歯磨き粉」って“粉”を使用していたのはいつの時代だ?あっちでもこっちでもボロを出す【日本語】。言葉の採集家三代目金田一秀穂が、じっちゃんの名にかけて寛容に言葉の変化を捉えるエッセイなり。今更ながら『本田△』という流行語を知った私だが「っす、ってか」感覚にざわざわしつつも、独特な言葉のセンスを発揮する日本人が誇らしいのである。面白かった。2018/07/10
明るい表通りで🎶
34
祖父・京助、父・春彦と続く国語研究の大家が、やさしく解きほぐす日本語の現在。2024/12/07
おさむ
33
言語学者のかるいエッセイ。若者言葉をあれやこれやと吟味論評したり、返す刀で大人でも使い方を間違っている慣用句の例を紹介したり。目線が低いので、楽しめました。でも、言葉って本当に世につれ人につれですね。2018/12/20
しゅてふぁん
24
タイトル通りに『心地よい』文章。読みやすくて分かりやすい、その上おもしろい。そして、挿絵が著者にそっくりで可愛い(*´ω`*)載っている言葉は少ないのに、普段何気なく使っている言葉の意味が違ってたり、何となく使い分けしている、似た言葉の違いがわかったりして、自分は正しい日本語を使えてないんだなぁ、と思い知らされた。著者の『コトバ』に対する愛を感じた一冊。日本語って、難しい。でも、おもしろいな。2016/08/15
-
- 電子書籍
- フィギュアスケート男子ファンブック Q…
-
- 電子書籍
- 真昼のポルボロン 分冊版(5)