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内容説明
私たちのDNAの中には、ウイルスのような遺伝子配列が多数保存されており、生命活動で重要な役割を果たしている。極言すれば、我々の体の中にウイルスがいるから、我々は哺乳動物の「ヒト」として存在している。果たしてウイルスとは何者なのか? 生物の進化に大きな役割を果たしたウイルスは「ただの物質」なのか?それともやはりある種の「生命体」と見なすべきなのか? 一気読み必死のサイエンスミステリー
1 ~ 1件/全1件
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行雲斎の本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
96
2016/5/19 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2017/9/27〜10/3 これは面白い。帯に「新たな科学ミステリーの傑作が誕生」とあるが、看板に偽りなし。生物と無生物の間は本当に混沌としてきた。こういうったことに少しは関係ある仕事をしているが、不勉強で知らなかった。いやいや、生物(あるいはその周辺)は本当に思い白いなぁ。2017/10/03
hiro
95
毎日新聞で紹介されていた本。新型コロナウイルスが登場しなければ、出会わなかった本だが、最後まで興味深く読めた。2016年発行の本なので新型コロナウイルスについては書かれていないが、スペイン風邪の原因ウイルスを特定するため、アラスカの永久凍土を掘り返しスペイン風邪で亡くなった人の遺体から得られた検体で、あのPCR法を使いウイルスを同定してワクチンが作られたことなど、ウイルスと人類の戦いだけでなく、ウイルスによって人類が恩恵を受けている例なども詳しく書かれている。ウイルスは生きていることがわかる本だった。2020/03/23
アキ
90
ウイルスは無生物である。生命の定義とは、ダーウイン進化する能力を持つ自続的な化学システムである。ウイルスは代謝をしないから生物ではない。しかし著者はこれは人間が決めた定義であり、進化に関わる装置を保有した存在であるウイルスは細胞性生物へ向けた進化の可能性を内包しており、生命ある存在とみなすべきだと主張する。胎盤の肝となる合胞体性栄養膜の形成に必要なタンパク質はウイルスが持つ遺伝子に由来することが判明した。つまり哺乳類の誕生にはウイルスによる遺伝子の水平移行から起こった可能性があるということ。⇒2020/03/02
姉勤
44
現在進行形で世間を、というか世界を狂騒させる新型ウイルス。時に人を含む生物を多数死に至らしめる「ウイルス」とは。ページをめくるたび、ウイルスについての新たな知見を与えてくれる。身近なものに例えての解説はわかりやすく。自ら代謝とコピーする能力がないウイルスは、生物と言い難いが、高分子の情報として定義してしまうには生物のように振る舞う不可思議さ。そして単体生物の遺伝子にすでに同化し、我々人間を含む生物界の発生や進化に深く関係するウイルスの、悪玉論だけでは足りなすぎる、読後の充実感がある。2020/03/03
翔亀
41
【コロナ21】ウイルスは感染症の病原体として発見された。まず細菌が発見され、さらにそれより小さなものとして。しかし細菌が、れっきとしたヒトと同様の細胞をもつ生物なのに、ウイルスは単体では生きることができず増殖もできない物質(分子)に過ぎない。ただ生物の細胞に侵入しその栄養を奪う(だから病気になる)ことにより増殖する(ウイルスは遺伝子だけはもっている)。というようなことを、本書では家なき子が他人の棲む家に押し入って、部屋の中の3Dプリンター(遺伝子)を勝手に使い分身の術で多数の家なき子で一杯にし、↓2020/06/14
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