内容説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
倉阪氏ならではの驚愕バカミスです。読者の思考を遙かに超えた場所に「仕掛け」られた謎とトリックが持ち味の作風が、本作ではさらにパワーアップ! ページを捲れば幻惑必至の恐るべきミステリ小説です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あああ
30
バカミスシリーズの今までの本が『ミステリーへの愛』なら、今作は『本への愛』でしょうか。『愛を表してる』んじゃなくて、この作品が『愛』そのものなんですよ……じゃ分かりませんよね。もっと詳しく説明すると……。う~ん、難しい。読まなきゃ分からん、このすごさ。ひとつ言えるとしたら、この本は今まで以上に凝った仕掛けである、と言うことでしょうか。ほんとすごい。本であることを逆手にとった仕掛け本なんです。なんて言うか……読後、『倉阪先生、その努力をもっと別方面に生かせばいいのに(笑)』とか切実に思うような本です(笑)2018/07/28
そうたそ
28
★★★☆☆ 年に一度のお楽しみ、倉阪さんのバカミス。芸人のネタは、時に芸術的なほど精巧なものには笑いを通り越して賞賛の拍手が贈られがちだが、本書をはじめとする倉阪さんのバカミスシリーズもそれに等しい。バカミスシリーズ七作目となる本書は、今までの集大成を思わせるぶっこみ具合。謎解きに全体の半分を割く力の入れようである。今までの作品に比べて、ストーリー自体もそれなりに読めるものになっているのが素晴らしい。それと同時に作中に仕掛けられたトリックもしっかり成立している。著者近影まで作品に取り込んじゃってるし。2014/01/29
usarlock
25
八王子にある「七色面妖館」の七つの部屋で起こる連続密室殺人。犯人はどうやって密室にいる人間を殺したのか。館主の強い想いが込められた少し寂しい一冊です。でも前半はバカミス。倉阪さんのバカミスは「三崎~」に続き2冊目だが、それに負けず劣らずなバカっぷりで楽しく読めた。この作者、バカだなーと思いながらも最後の謎解きでは嬉しくなりながら読んでしまうのはどうしてだろう…。ちなみに本書の一番の見所は著者近影です。2014/10/20
coco夏ko10角
24
すごいー。今回もすごいわ。そしてバカミスには珍しくちょっと切ないラスト。それから著者近影!2020/01/03
いたしゃん
17
舞台は実は○○でした!というのはやっぱり面白い。それにより不可能殺人が可能になっていくのが壮観。ま、基本バカなんですけど。いつもの地雷埋め込み式仕掛けは、正直目新しさはありませんがこれがなくては物足りませんね。さて作者のことばにもあるように、本書の趣向はバカミスと○○の融合。こういう融合もあるかと納得させられましたね。来年も期待しています。2013/10/26