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内容説明
万物を生み出す気の循環。陰陽五行の八卦。古代中国から江戸の日本社会まで、深く浸透してきた東アジアの宇宙観(コスモロジー)を、易、風水、暦、養生、処世の5章に分けて、はじめてその全体像を描き出した力作。ここに、21世紀を生きる知恵がある!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風太郎
7
今、宇宙に関する本を集中して読んでいるのですが、西洋の宇宙観だけでなく、東洋の宇宙観も読んでみたいと思い、この本を選びました。気・陰陽五行というものが東洋の宇宙観の根本にあり、それが宇宙の一部として取り込まれている人をつくる原理となっていると説いています。気とか陰陽五行というと、ともすると占いの方に関心が行ってしまいがちですが、古くからアジアに伝わる理論であり、なかなか説得力のあるものでした。現代の科学だけでなく、昔の「科学」に目を向けることで、別に見えることがあるかもしれません。2018/07/05
きさらぎ
3
良くも悪くも「読み物」という感じ。文章はさらっとしてるし古今の文献の紹介は軽くかいつまんだ感じだしそこが読みやすさでもあり物足りなさでもあり。ただし易の説明など分野によっては逆に煩雑。テーマの馴染みの深浅の問題かもしれないが。天地人、自然とその一部としての人間がいかに幸福に生きるかを追究するという、古代中国以来の世界観を、タイトルの分野それぞれで説明している。日本での受けとめられ方についても述べる。ご専門が「術数と東アジア思想・文化」ということで「歴史」から見るのとまたちょっと違うなあという印象を受けた。2016/07/22
天茶
1
★★★ 私には難しかったけど、もう少し基礎知識がある人なら易や風水などについては一通り整理できそう。「東アジア」と言いながら朝鮮はほとんど言及なしで、中国主体で日本も少しという感じ。でも「中国の宇宙観」と言うには日本への言及も多いので、タイトルの選択は難しいところだったんだろうなぁ。2020/05/09
nizimasu
1
つくづく日本古来と思われる四季の愛で方や養生法などの進展の原点となるのは古代の中国思想にありとうならされる本。中国の天をどう捉えるかというのは為政者が誕生した殷の時代からの政治の中心であり「避凶禍福」という人間のありようもまた現代の視点からみると非常に新鮮。今の中国は政治や民度の面で問題あるようにいわれているがその実、日本の文化に与えた土台としての中国の思想やオカルト的な易や宇宙観には学ぶべきことが多いような気がした。孔子の「我いまだ生を知らず。いずくんぞ死を知らんや」は今の日本人の過度な健康志向を戒める2016/05/11
木倉兵馬
0
実在した易者を元に小説を書こうと思っており、そのための資料として読んだ本。易、風水、暦までは関連が深いと思っていましたが、その基底にある思想が漢方、人との絆にまで及ぶとは考えていませんでした。また、儒教、道教、仏教(漢字文化圏のもの)が東アジアの思想に大きな影響を与えているのは知っていましたが、結構複雑に絡んでいるのだと改めて感じました。最近はライトノベルや西洋文学を中心に読んでいましたが、これからは中国の古典も読もうかと思います。まずは積ん読、および挫折中の岩波文庫版『易経』に再挑戦します!2017/10/31
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