内容説明
〈男はわたしをもてあましながら少しずつ手放そうとしている……。こっちから別れてもいいのだ〉恋人を捨てる「マリコの選択」。結婚式の前日ひとりヨットに乗り込み結婚を拒絶した男や、花嫁の過去を知りぬいて披露宴で道化を演じる若い夫の心理を描く「結婚式」。ほか、「投げられた指輪」「スペインから」「クール経由サンモリッツ行き」「パティオの月」「オー・イエス・イエス」の、“結婚”の前後にいる男と女の愛と欲望のくい違いを軽妙に描く短編7編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まな
5
結婚にまつわるエピソードの短編小説。知ってる。知ってるよこの気持ち。2世代ほど前の話なので今とは常識が違っている部分はあるが、全てにおいて知っているのだ。女の気持ちも男の気持ちも全て。こんなに生々しくリアリスティックでそしてエロティック。私の目指すべき文章、物語がここにあった気がした。でもどこかで、私は幸せな結婚ができることを信じて疑わない自分がいる事実が滑稽でならない。2019/10/03
ポセイドンたかし
1
191pの『相手の奇蹟的な改心を心の底で期待している』という結婚相手に対する姿勢。これは参考になる。結婚生活を円満にする1つの考え方として覚えておきたい。2024/05/26
山内正
1
三時にと言ったのにもう一時間も 僕です真 夕食ても一緒に 真で昇でないのだろう罠に嵌った気が 気持ちを隠し結婚しちゃおうと 結婚してるようなもんじゃないかと 私見合いする嫌なら辞める 真面目なんだろうな やめろ相手に失礼だ 何日も連絡が来ない 引き返す積もりでいた 良さそうな人だったと電話で言う ぶっころしてやると叫んだ 翌朝言い過ぎたよと謝る 言い方にマリコの心が冷えた 私を持て余している 二日後の式の前の日昇がきた 明日まで一緒に居てくれ! 抱けば気がすむ?明日電話して! もしもし夕食どうする?2023/12/29
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
1
2002年12月8日
Schmica
0
10年振りくらい。受け止め方もあんまり変わらないな。2012/01/16