新潮文庫<br> 水中花

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新潮文庫
水中花

  • 著者名:五木寛之【著】
  • 価格 ¥330(本体¥300)
  • 新潮社(2016/03発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101147192

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内容説明

梨絵は、今はなき画家竜崎と愛人である母とのあいだにうまれた、25歳の美貌の女性。速記者として母と妹の生活を支えている。ある日、妹が発作的に父の絵を切り裂いてしまった。その弁償のため梨絵は銀座のクラブでレディ・ドールとして働き始める……。二つの顔を持つ美しきヒロイン森下梨絵を取り巻く男達の野望と倦怠が渦巻く。大都会の夜を鮮かに描くネオ・シティ・ロマン。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みも

47
ご都合主義で内容が薄く、全体を通して表層的で商業的作品の匂いが仄かに香る。銀座のクラブの踊子や速記者といった職業の深掘りも無く、政財界のドンが登場するも重々しさに乏しく、概して類型的人物達によって作品が構成される。純愛様相も呈しており、もしかすると著者が狙いを定めた読者層は青少年層か…その意味ではこういう作風もありなのかも知れない。主人公の女性は絵に描いたような容姿端麗、清廉潔白、無欲恬淡。優等生過ぎて行動や言動が容易に推測できる為、逆に没個性化している。この女性へ抱く感懐が、本書を楽しめるか否かの肝。2018/07/05

エドワード

17
高校生の頃、テレビで見た松坂慶子さんは本当に美しかった。今も活躍中の彼女は、若き日の艶姿を前世と呼ぶそうだ。「ファム・ファタル」という言葉が似合うクリムトの表紙。この頃の私はクリムトもプルーストもドームも知らない。地味な速記者の梨絵は、妹の起こした事件でお金が必要になり、ある時思いもよらない妖艶さを漂わす。松本清張の作品にも女をものとしてしか見ない老人が出て来る。この頃の小説によく出て来る黒幕爺、最近はほとんどみかけない。梨絵のような女性もやや時代遅れの感がする。男と女の立ち位置が根本的に変わったと思う。2014/04/03

haru

1
昼ドラ2020/11/11

rika

1
水槽に体を沈められる主人公。 自由に泳ぐ姿は誰が見ても美しいです。 2017/11/19

らり

1
こういう夜の世界の話、すきです。 五木さんだから生々しくならず、ほわんとしたままあっさり終わるのかなあと思いました。2013/04/24

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