新潮文庫<br> 生還

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新潮文庫
生還

  • 著者名:石原慎太郎【著】
  • 価格 ¥495(本体¥450)
  • 新潮社(2016/03発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101119090

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内容説明

ようやく仕事も軌道に乗り始めた矢先、40代の働き盛りの身で、末期癌の宣告を受けた男は、未知の治療法に賭け、ひとり海辺のマンションにこもった。家族を捨て、会社を捨てた凄絶な闘いの末、3年半後、男は奇跡的な生還を果たすのだが……。生と死のドラマを極限まで描破して、著者の力量を改めて示した、平林たい子賞受賞の表題作。ほかに「院内」「孤島」の短編2作を収録する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tomo

5
壮絶な癌治療を通して人生が変わってしまう主人公。その死生観が感慨深い。「私の生死、私の存在などに一切関わりない、絶対の時間と空間」「あの永遠で絶対の存在にとって私の生と死なぞ何の必要もありはしなかった」に唸った。準備された死に直面した時、私の精神は何処にたどり着くのだろうか。2021/01/28

かげろう君

1
とりあえず表題作をば。製薬会社を率いる働き盛りの男は、末期癌宣告を受ける。湘南に一人こもり、約三年、癌を消す決死の治療を終えて文明社会に生還する主人公。だが、長すぎる歳月は男から癌細胞だけでなく、欲なども洗い落としてしまった。裕次郎の死の直後に出版された、五感の冴えと自然・肉体のせめぎあいをダイナミックかつ繊細に描いた力作でした。2012/03/21

ミアロ

0
末期ガンになった会社の社長が、ある先生に言われ完全に孤独な空間を作り治療していく。死への不安や家族へ会いたい思いで悩み、苦しみ、葛藤を繰り返しながら長い時間をかけて完治する。 しかし生還してからも地獄が始まってしまう悲しい話2009/06/15

犬猫うさぎ

0
「生還」「院内」と解説読了。「孤島」は未読。「生還」はイーストウッドに映画化してほしい。2022/02/24

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