内容説明
16世紀、アンリ2世の王宮を舞台に、実在の人物が数多く登場。夫クレーヴ公に詰問された奥方は、他の男への想いを打ち明ける――。17世紀末に匿名で発表されるやベストセラーになった、フランス文学初期の小説にして最初の恋愛心理小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
viola
3
新潮文庫の青柳瑞穂訳。フランス恋愛文学の古典中の古典。『ボヴァリー夫人』だとかよりも、こちらのほうがずっと好き!夫への告白の云々は、確かに色々思うことはありますが、それこそがリアルに感じられたり。その後の展開も、何とも現実的。2013/03/27
あうる
2
宮廷のコミュニケーションは、とにかく喋る、喋る、喋る。繊細と豪胆を兼ね持ち世を華麗に綱渡りする彼彼女らには度々魅了させられる。2014/02/09
yukinori_h
1
皆がやってるゲームに誘われてやり始めたけど、勝手に自分ルールを作ってしまったためにゲームがゲームで済まなくなった。みたいな話だった。作者が最後までこの話を純愛とか真実の恋とかそういう扱いにしてないのが割りと印象的。2014/07/21
Omelette
1
とてもおもしろかった。だれかの言葉やまなざしが、心の中に種を植えつけ、それが勝手に育ち、自分という殻を突き破ってでも咲きだそうとする。自我は経験によって織られるから、過去に属するものに忠実(親に教えられたふるまいや、社交人としての務めなど)。でも未来は誰にとっても本来は予断を許さないもの。初恋ならではのボキャブラリーのなさが主人公を立ち惑わせる。彼女はそのときかけがえのない現在にいる。源氏物語の柏木や宇治十帖とは他人とは思えず、姉妹のよう。『ドルジェル伯の舞踏会』『アンナ・カレーニナ』読み返したくなった。2010/12/14
雲國斎
0
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