新潮文庫<br> 来春まで―お鳥見女房―

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新潮文庫
来春まで―お鳥見女房―

  • 著者名:諸田玲子【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2016/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101194356

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内容説明

将軍の鷹狩りの下準備を担うお鳥見役の矢島家。あるじの伴之助と妻・珠世の周りには嬉しい知らせが続いていた。次女の初産、嫁の懐妊、幼い頃から親しくしてきた石塚家長女の結婚――。幾多の苦難と辛い別れを乗り越え、やっと訪れた穏やかな日々。だが「来る者は拒まず」が信条の珠世のもとには、またも次々と難題が降りかかり……。新しい命が絆を強める、大好評シリーズ第七弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

83
お鳥見女房シリーズ最終巻。おめでた続きで賑やかな矢島家だが、相変わらず珠世を頼って持ち込まれる難題の数々。今作でもチャームポイントのえくぼを見せながら、しなやかに事を納めていく姿が魅力的だ。懐かしい人が訪ねてきて心躍るのは、シリーズ物ならではの楽しさ。一方で、来るはずの人が来ない不安も・・。来春、孫たちがしゃぼん玉を楽しめますように。とても良いシリーズだった。2019/07/21

いつでも母さん

70
単行本にて既読も文庫になり購入。珠世様いいなぁ。来世では、賢くてこう云う女性に生まれてきたい。人の集う家は繁栄すると云うのは本当だと思うわ(大変ですが・・)今日はなんだか涙腺が緩み・・藤助を思って泣けた。いつまでも待つので、どうぞ、これで完結では無く第八弾を待たせて頂くことに致します。好きなシリーズ、文庫の解説も良い。2015/10/02

はつばあば

55
最初に読んだのはまだ単行本の頃。文庫になって再度読み直して・・はや何年?。珠世のように生きたいと思えど現実にはなかなか・・。先ず笑窪もないし・・カシズイタのは娘達が小学校に入るまで。ただ同じなのは「来る者は拒まず、去る者は追わず」だけ。それが功を成してか今は御近所さんのお世話になっております。長年爺様と連れ添って、あの頃、この頃と私の中でも走馬灯のように思いが駆け巡る「来春まで」でした。やっぱりお墓はいるかしらねぇ・・。御先祖様のお墓、実家の墓それぞれあるけれど・・私と爺様しか入らないお墓。どうしよう。2015/10/03

優希

46
面白かったです。繰り返す苦難と別れを経て、穏やかな生活になって良かったと思いました。とはいえ、「来るものは拒まず」が信条の珠世にはまた難題が襲うのが辛いところです。それでも移ろう季節の出会いと別れが丁寧に描かれていて、心があたたまりました。2022/01/08

はにこ

19
お鳥見女房も7巻。来るもの拒まず、出会いを大切にする珠世。従姉や義娘のもと家臣を居候させる懐の深さ、縁を持った人の為に知恵を絞り動く。皆の心の故郷になるような素敵な人だ。夫も隠居、孫にも囲まれ、幸せに過ごして欲しい。藤助もいつかまたシャボン玉をふきながら戻ってこないかな。2020/08/14

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