文春新書<br> 中国4.0 暴発する中華帝国

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文春新書
中国4.0 暴発する中華帝国

  • ISBN:9784166610631

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内容説明

2000年以降、中国は三度、その戦略を転換してきた。

「チャイナ1.0」 =平和的台頭
「チャイナ2.0」 =対外強硬路線
「チャイナ3.0」 =選択的攻撃

来たる「チャイナ4.0」とは、どのような戦略なのか? そして日本がとるべき道とは。
戦略論の分野で世界的な名声を確立した本物のストラテジストが語る。

戦略家ルトワックのセオリー
・大国は小国に勝てない
・中国は戦略が下手である
・中国は外国を理解できない
・「米中G2論」は中国の妄想
・習近平は正しい情報を手にしていない
・習近平暗殺の可能性
・日本は中国軍の尖閣占拠に備えるべし

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

257
面白かった。驚くほどわかりやすく書かれた本。中国のトップは情報のフィードバックを受けるシステムが欠如しているという点に激しく同意。「大国は小国に勝てない」理屈は政治だけではなく様々な分野で適応させていくべき。おそらく実際の中国4.0は、本書で提示された方向性からは及びもつかない形になるのだろうが、その時になってもう一度読んでみたい。2016/10/17

Isamash

76
エドワード・ルトワック(政策国際問題研究所上級顧問)2016年著作(奥山真司・国際地政学研究所上級研究員が2015年インンタビューし、まとめ)。大変に知的に刺激的であった。中国が1.0平和的台頭から、2.0対外強行路線、3.0選択的攻撃と短期間に大きな戦略を変えて大失敗と論ずる。確かに今周辺は敵だらけ。その失敗要因を内向き性向(都合良い外の世界を発明)と感情(100年国恥)と。そして独裁者習近平は情報フィールドバックシステムが無く真実を知ることが出来ないと。謎だった香港で弾圧をやる理由が分かった気がした。2022/10/13

はつばあば

62
随分、中国と韓国が頓に日本攻撃をしている。いくら婆とは言え日本が気になりますわ。読み友さんのレビューで初めて手にしたルトワックさん。年寄にも分かるように書いてくれていました。韓国が憎んでいるのは自分達の祖父だと言う言葉に、自分の首を絞めている韓国が哀れだとも思います。中国に対する日本の今の外交戦略がとても気になります。外交にインテリジェンスはとても必要だと思います。尖閣諸島問題は自国で処理せねば・・。もしもトランプさんが大統領になったら、ババを掴まないように。霞が関でふんぞり返ってないで007になって。2016/10/19

くぅ

54
面白かった。大国は小国に勝てないという話はなるほどそうだよねと妙に納得。こと中国の戦略というか、共産党幹部連中や習近平についての記述がどこまで的を得てるんだかは謎だけれど…これが強ち間違ってない目算だとすれば、なんだか中国も出来ない子というか頭の弱い素直な子のようなものだなと苦笑。そういう国家が金と力を持っちゃうっていう状況が怖いよね。個人的に68頁の「ロシアは戦略を除いてすべてダメで、中国は戦略以外はすべてうまい」というルトワック氏の格言がけっこう好きかも。笑っちゃった。2016/09/02

Emperor

50
「パラメータ」と「変数」という言葉を用いた国家の分析はなかなか興味深くおもしろいなと思いました。いちばん「なるほど!」と思ったのは、“大国は小国に勝てない論”です。とても勉強になった一冊です。2017/10/14

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