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内容説明
一度○○にはまると、なぜ抜け出せなくなるのか? 覚醒剤や抗うつ薬の安易な乱用はなぜ起きるのか? 薬物依存の怖さがこれだけ喧伝されていながら、それでもドラッグに手を染め、「やめたくてもやめられない」状態に陥る人々が少なくないのはなぜなのか? 浮き沈みの激しい世界でドラッグを手放せなくなる芸能人。結果を出すためにドーピングも辞さないスポーツ選手。好奇心から薬物に手を出し、その快感を忘れられなくなる若者。合法薬物リタリンやSSRIを覚醒代わりに希求する人々。ADHDやうつ病の治療のための「維持療法」によって薬が手放せなくなる患者。ギャンブル、インターネット、ゲーム、買い物などの薬物なき依存症……。『他人を攻撃せずにはいられない人』の著者が、上記のようなさまざまな事例を交えながら、「依存症」の根底に潜む願望や幻想を生み出した現代社会の構造と問題点、さらに依存症の時代を生き抜くための処方箋を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
46
合法的な薬物も多用すれば依存をもたらします。良く考えたら、栄養ドリンクに依存気味の私。気をつけねば。2016/07/04
リキヨシオ
33
違法薬物、合法薬物、飲酒、タバコ、ギャンブル、ネット、買い物…止めたくても止められず自分の人生を破壊するまで依存に陥っている現代人は多い。成果主義に変貌した社会と一度でも失敗できないプレッシャー、個々の自尊心の低下と限界は曖昧になっているけど諦めきれない気持ち…結局誰もが何かしらの「依存」に陥っている。だから何に依存するかどう自分と向き合うかが重要だと思う。自分は〇〇に耐性がある!と言う人もいる。でも「耐性」がある人だからこそより脳は多くの快楽を求めて依存に陥る。最近話題の覚醒剤は改めて怖い存在だと思う。2016/03/01
踊る猫
15
あらゆる規範が解体してどう生きれば良いのか分からなくなった時代に、自分であることに疲れてしまい、なおかつ他人から求められるがままに/競争社会を生き延びんと奮闘しなくてはならなくて、その結果「依存症」は始まるのかもしれない。具体的に役に立つ提言は書かれておらず、その意味では肩透かしを食らうかもしれないが問題をここまで平たく炙り出した筆致はなかなかのもの。どう「あきらめる」か……自分に無限の可能性があると考えず、社会との折り合いをつけて程々に生きるか。そこで重要なのは生真面目さではなくユーモアなのではないか?2017/09/08
takakomama
2
合法薬物でも乱用すれば依存性に陥ってしまうと知って、怖いです。ギャンブルやネット、ゲーム、買い物など依存対象はいろいろ。実際に起きた事件の解説もあって、わかりやすかったです。事件の原因を分析しても、依存症に有効な解決法が見つからないのが歯がゆいです。薬に頼りすぎたり、日常生活に支障がでるほど何かにのめり込まないように、何事もほどほどにしないと・・・ パチンコが好きな夫と、ネットやゲームが好きな息子なので、他人事ではないのかもしれない。2016/02/12
peco
1
科学が進んで可能なことが多くなり過ぎたために、諦めきれない人、現実の自分を受け容れられないという意味では、自己愛が強く空虚な万能感から足がすくんでしまっている人も同じ。 ボーダーの人も含めたら精神疾患が生じやすくなっているのだろう。それに加え、精神科と製薬会社のプロパカンダがそれを増長している。気分が落ち込むことがあるって、本当は当たり前のことなのにね。 AIも進んでくる今後、人がどんどん病的になる傾向はさらに増長するだろう。2017/01/16
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