牛を飼う球団

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牛を飼う球団

  • 著者名:喜瀬雅則【著】
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 小学館(2016/03発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
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  • ISBN:9784093798808

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内容説明

前代未聞の「プロ野球×地域創生」物語。

経営難で球団存亡の危機に瀕していたプロ野球・独立リーグの四国アイランドリーグプラスに所属する球団「高知ファイティングドッグス」。しかし、若き実業家・北古味鈴太郎がオーナーに就任することで事態は大きく変わっていく。鈴太郎は前例のない取り組みで球団を活性化させ、無謀とも思える球団の黒字化を目指していく。そのなかで始めたのが「牛を飼う」ことだった――。
●序章  異質の光景
●第1章 運命に導かれ
●第2章 理想の町を創る
●第3章 牛を飼う
●第4章 農業事業部
●第5章 ベースボール・ツーリズム
●第6章 最貧国からの挑戦者
●第7章 野球好きの女医 
●第8章 「主将」と「県議選」
●第9章 真夏のご褒美 
●終章  孫の手貸します

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

99
毎年多くのファンを熱くさせるプロ野球。それとは別のプロ野球がある。独立リーグだ。予算規模はNPBの100分の1、この高知ファイティングドックスの経営も苦しい。オーナー自らが球場で売り子をし、選手は試合が終われば農作業、球団で牛も飼っていたという。経営破綻した球団を引き受けた北古味オーナーの行動力とビジネス手腕。そこにあるのは郷土愛。ビジネス書としても、スポーツ物ノンフィクションとしても、日本の地方と農業活性化を考える話として読んでも面白かった。「おらが球団」の今後の活躍を期待したい。五つ星です!★★★★★2016/02/28

Y2K☮

41
プロ野球独立リーグ「高知ファイティングドッグス」による地域創生の記録。選手が農業に従事し、かつては食用牛を育てた。繁殖用以外の雄牛は生まれて即座に去勢される。農業高ではひよこから鶏を育て、自分でさばくのが最初の授業。この重さを噛み締める。野球と関係無くても地域の活性化に繋がると思えば即チャレンジ。医師の不足しているエリアへの訪問医療、外国人観光客を狙ったベースボール・ツーリズム・・・最貧国ブルキナファソから来たラシィナ選手の応援は国際貢献。オーナーの周囲を巻き込む人間力と故郷への熱い思いから目が離せない。2016/04/10

けんとまん1007

37
これは素晴らしい!これぞ、地域に根を張るという姿。独立リーグは、地元富山にも球団があるので、馴染はあるほうだと思っていたが、どっこい、ここまでやっている球団があるとは思わなかった。生きる!という言葉が、ピッタシ当てはまるように思う。だからこそ、地域に愛され、意図が集まってくるのだ。どれもこれも、その根っこにある思いが素晴らしいし、それを実現させるためのエネルギーが凄い。思ったら、実現させるために、どうするか?思いがあれば、いろんな人に通じるのだ。そんな勇気をもらった。2016/05/30

Takeshi Kambara

31
昨夏、藤川球児投手の入団で話題になった四国の独立リーグの球団、高知ファイティングドッグス。毎度の赤字と地方の過疎化により消滅寸前だった球団が、あらゆる経済的な指標もことごとく劣る高知県で黒字化という偉業を達成した。本書は球団関係者の苦悩と努力と野球愛と郷土愛に溢れていて、ある程度知識として知っているつもりでいた独立リーグについて自分は何も知らなかった事も痛感した。野球チームの本というより野球を活かした地方創生の本だった。同じく地方創生を掲げている政府よりもよっぽど良い仕事をしている気がする(笑)2016/09/02

fwhd8325

30
人気選手がいて、大資本がバックについていても、一部の選手の驕りや勘違いが、ファンの気持ちを台無しにしていることを思えば、この独立リーグは、野球を、ファンを愛していると感じます。ファンにもそうした心意気は感じるものです。ビジネスモデルとして読んでも面白いと思います。金がなくても...ならば、頭を使えばいい。この独立リーグの他にも、女子プロ野球も一生懸命頑張っているんです。やっぱり、野球は好きだ。2016/04/11

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