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内容説明
自然界の秩序は、どのように生み出されているのだろうか。すべてのものがエントロピーを生成し崩壊に向かう物理法則のなかで、どのように森羅万象が形づくられているのだろう? 自然にでき上がる模様などのパターン、自ずと同期するリズムや振動――実は、意思を感じざるを得ないような不思議な自然現象にも、複雑で手のつけようのなさそうな現象にも、明解な法則・能動因が潜んでいる。そして、非線形科学は、これまでの科学とは異なる視点から、その動的な機構を明らかにする。私たちに新たな自然観を与える非線形科学について、第一人者が分かりやすく解説した、知的好奇心を刺激する入門書。【目次】まえがき/プロローグ/第一章 崩壊と創造/第二章 力学的自然像/第三章 パターン形成/第四章 リズムと同期/第五章 カオスの世界/第六章 ゆらぐ自然/エピローグ
目次
まえがき
プロローグ
第一章 崩壊と創造
第二章 力学的自然像
第三章 パターン形成
第四章 リズムと同期
第五章 カオスの世界
第六章 ゆらぐ自然
エピローグ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
inami
24
◉読書 ★3 「エネルギー保存の法則」や「エントロピー増大の法則」などの話から始まる。まあ〜よくわからないながらも読み進めたのですが、早々にお手上げ状態となりました(笑)。数理的な科学にも関わらず、数式はほとんど出てこず、途中、シュレーディンガー、ローレンツ、レオンハルト・オイラー、アラン・チューリング、アンリ・ポアンカレなど良く目にする方々も登場するのですが、・・自分の治療だらけの歯では、とても歯が立ちませんでした(笑)。ブックオフでのタイトル買いもちょっと見直さないと・・ま、それはそれでいいか・・2020/10/12
HoneyBear
15
確率モデルや統計数理が好きなので手にとったがなかなか難しい。「です・ます」調だし身近な例も多いから大丈夫だろうと思ったのだが、やっぱり物理のセンスがない私には難しかった。また、無理に言葉にするよりも、適度に数式があったほうが読みやすかったと思う。結局、全体像を掴むのは無理だと諦めて、興味があるところを拾い読み。面白いモデルが沢山あるが、特に最終章(ゆらぐ自然)とエピローグがすごく面白かった。また、皆さんのレビューにも感服。勉強になる。2014/01/06
ノンミン
8
ほとんど数式の出てこない、科学の本であった。物理学に代表される理科系の学問は、線形で築き上げられていることが多い。しかし、非線形もまた、この世の中を形成することが本書を通してわかった。最後の章では、カオスなど現代の話題も出てきた。非線形により、美しい、不思議な形が創造される例がいくつもあり、非線形も線形と同じように、均整のとれた調和を生み出すのかと、感慨深くなった。2020/01/03
まるさ
8
非線形物理の第一人者による非線形科学の紹介本だが正直にいって大学で物理を学んでないととっつきづらい部分が多かったと思われる。本書の構成がどのような論理の組み立てになっているのかを最初に示してほしかった。また本書で紹介してる理論が話の筋とどう関わってくるのかわかりづらい部分が散見された。 大学で物理学を専攻し熱と統計物理学の初歩を経てイジングモデルなど相転移について学ぼうとしている人にとっては非常に得るものは多いと思われる。2016/01/07
デコボコ
8
円の伸開線やチューリング不安定性、フラクタル全般などの説明が中途半端で、予備知識がないと困る気がする。複雑適応系はともかく、複雑系はまだあまり実用的な分野でないこともあって、初学者には薦められないが、専門家向きでもない。 使えるとしたら、中級者くらいの人の復習でしょうか。全体としては悪くない本だと思うのですが。2014/04/06
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