角川文庫<br> 城

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紙書籍版価格 ¥858
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角川文庫

  • ISBN:9784042083047

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内容説明

ある冬の夜。Kという男が、どこともはっきりしないある村にたどり着く。Kは村の近くにある「城」から仕事を依頼された測量師だった。ところが「城」からはなんの連絡もない。村人は外来者Kに「城」への道を教えようとしない。「城」は厳然と存在するのに、Kはどうしてもそこへ到ることができない。やがてKは酒場で働く女と同棲することになるが……。20世紀文学に異彩を放つカフカの代表的迷宮世界。カフカと同じく惜しくも41歳の若さで世を去った優れたドイツ文学者、原田義人の名訳でおくる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

黒井

22
18-215】城から依頼を受けて村を訪れた土地測量師のKが、いざ城へ向かおうとするも一向に到達できず…という粗筋と未完である事だけを知っている状態で手に取った。なんかKが測量師である事も本当なのか怪しい感じだし、Kをたらい回しにする村の人々も他の人によって違う一面を暴かれたりしてて胡散臭い。噛み合わない会話に疲労を重ね、這い蹲り最終頁を捲ったこの状態を「読んだ」と呼んで良いのか自信がないけど、知る程に霞み遠ざかる城や、翻弄される様への名状し難いもどかしさに呑まれ終いには置き去りにされる体験は確かに得難い。2018/11/23

22
主人公Kは、とある村に存在する城に測量技師として雇われる。しかし、村に到着した彼を村人たちは厄介なよそ者として扱い、城に近づくことはおろか、城の関係者と会わせようともしない。それでもなんとかして城に入り込もうとするKだが…といった物語。城に行くという大きな目標はあるものの、日々を生きるために小さなことに汲々とするKの姿は、実際の人生を彷彿とさせる。奇妙で不条理だけれど、どこかユーモラスな世界は、現実のデフォルメのように感じた。長い会話と回りくどい文章に最初はイラッとするが段々と癖になってくる、そんな作品。2014/04/18

月世界旅行したい

7
再読。違う訳者の場合でも再読になるのだろうか?2016/05/29

大福

6
主人公が測量技師だということ自体も実は怪しい。彼はただ執拗に城に向かうことを目指す。酒場の女フリーダと愛が芽生えるようだが、唐突過ぎて何か変。急に夜になったり朝だったり時間軸もよくわからない(おそらく4日間くらいの間の出来事)。城に行きたいという欲望だけは軸にあり、主人公はその欲望に踊らされながら辿り着けないという感じがする。この筋を、もしかしたら人生に置き換えて考えるとよいのかとか思う。けどただ異様に饒舌な登場人物の会話を楽しむか、夢のように枝葉末節に流れていく展開を単純に楽しんでもいいのかもしれない。2013/01/26

ふう

5
【ガーディアン必読小説1000冊】#70 青空文庫 原田義人訳で読む。無意味の意味を探ることばの迷宮。論理的な言葉の連なりで不条理が描かれる。去年の暮れから読みだしてやっと読了。でも未完なんだね。・・・フラストレーション。デジタルブックで読むほうが、とらえどころのない城を、カフカを、Kを、より実感できるのでは。何度でも繰り返して読めるしね。2016/01/12

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