内容説明
人の記憶を宝石化できる魔法の指輪をもつ青年・カギノは、「思い出泥棒」を生業としていた。舞台女優から台詞を忘れさせてほしい、事件の目撃者から記憶を奪ってほしい……数々の危険な依頼が舞い込む彼だったが、ある依頼で三途川理の記憶を盗んだことをきっかけに、とんでもない目にあうことになり……。本格ミステリ大賞受賞・三途川シリーズ待望の最新作!
目次
第一章 瑠璃色の思い出
第二章 鳶色の思い出
第三章 鬱金色の思い出
第四章 毒々しい色合いの思い出
第五章 思い出の指輪
第六章 思い出コレクション
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
63
続いて三途川シリーズ。今作は記憶を取り出せる指輪がアイテム。思い出泥棒さん、ペラペラ喋りすぎだよ。絶対絶命だし、記憶は戻らないのに、最後のオチが全てだった。何?三途川理のお姉さんって何者?2019/05/07
hnzwd
59
三途川理シリーズ。今回は記憶を奪って宝石にすることのできる思い出泥棒機能を持った指輪を使った頭脳戦?中盤のバトルがとにかく楽しかったです。続編では三本指の悪魔を持つ、三途川の実姉とのバトルを匂わせています。次も期待大。2016/04/23
ミーホ
35
今回も独自ルールが面白かったー!!思い出(記憶)を盗める指輪を巡ってのてんやわんや。この人の脳ミソも好きだなぁとつくづく思った。同様に発想がすごいと思うのが石持さんと西澤さんなんだけど、みんな四国出身と気付いて「うぉー!!」となる。あとは徳島でコンプリート。私、四国に降り立った事ないかもだけどw 今回もゲス探偵のゲスっぷりと、悪事に頭キレキレな所を大いに堪能。私も「けけけ」と笑ってしまう。続編ありそうだし、三途川の姉とか興味津々(´∀`)♪早く次読みたーい!!2016/03/29
周到&執拗
35
世界唯一の“宝石泥棒”VS悪の名探偵・三途川理。短編連作+長編、のスタイルは同じ作者の『スノーホワイト』を思わせる。秘密道具の副作用を活かす第1話(もっと後で使うと思った…)、隠された動機がテーマの第2話を経て、メインの長編へ。一種のループものから始まり、隠れ家と相棒をめぐる攻防、クライマックスの騙し合いと、相変わらずのトリッキーな展開。各パートともオチがやや察しやすく、偶然の多いところが難だが、三途川の推理力と悪質ぶりは健在&顕在。後半の難局は、認知症の過酷さに通じるものがあって、少し引いてしまった。2016/03/18
geshi
32
第一章で思い出泥棒の設定を開示し、第二章でその目的を明らかにして下地を作ってから、思い出泥棒の能力が万能でない事をひけらかす崩しまでの起承転は良い出来。三途川理も登場からフルスロットルでゲスくて、腹黒さで勝っちゃう極悪っぷり。名探偵の推理をもってすれば思い出が無くとも真実へ辿り着く、倒叙ミステリ的頭脳戦が面白い。ただ、そこからの展開が泥棒も名探偵もうかつすぎて、してやった感が生まれない。ミスリードもためにするものでしかないし。2016/06/06
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