内容説明
手塚治虫は、長くて中身が濃い、波瀾万丈のマンガ人生を送ってきた。昭和二十年代後半から三十年代にかけては、『ジャングル大帝』、『鉄腕アトム』、『リボンの騎士』など数多くの傑作を世に送り続け、名実ともにマンガ界の第一人者として活躍した。
また、一九六二年にアニメーション会社の虫プロダクションを興すと、日本初のテレビ・マンガ『鉄腕アトム』や、日本初のカラー・テレビ・マンガ『ジャングル大帝』を制作し、日本中の子供たちをブラウン管の前に釘付けにした。
しかし、劇画ブームの到来や、虫プロダクションの社内争議などのゴタゴタが生じて、手塚は深刻なスランプに陥った。青年マンガの台頭によって、少年マンガに拘った手塚は「手塚治虫はもう古い」とか、「手塚治虫の時代は終わった」などと、世間からも散々言われたのだった。
そんな中、手塚は七三年十一月に、秋田書店の〈週刊少年チャンピオン〉で『ブラック・ジャック』を連載し始めた。また、七四年には、講談社の〈週刊少年マガジン〉で『三つ目がとおる』を描き始めた。これらが好評で、人気を呼び、氏は長い迷いからついに脱することができたのである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
23
『僕らが愛した手塚治虫』、待望の続刊。復活編というサブタイトルが示しているように、スランプに陥っていた手塚が『ブラック・ジャック』や『三つ目がとおる』で華麗に復活を果たした1970年代の時期を取り上げている。復活に至る過程や、この時代の著者が好きだった作品(『ハトよ天まで』や『オズマ隊長』といった絵物語を積極的に紹介しているのが嬉しい)、あるいはマンガ文庫といったブームも解説している。さらには、このマンガ文庫で触れ、はまっていくことになった少女漫画への考察も興味深い。(つづく)2016/02/23
スプリント
6
手塚治虫の作品の多さ、ジャンルの幅広さを改めて実感しました。2016/03/07
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