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内容説明
明治期に欧米から入ってきた「銅像」文化は日本人に合っていたらしく、日本風にアレンジされて各地に次々に建てられていった。明治期後半には偉人の像、昭和初期には全国の小学校に二宮金次郎像、近年はアニメのキャラクターなども立ち、第3次ブームと呼べるほど増え続けている。それぞれの銅像の背負っているものを掘り下げていくと、日本の近現代史が見えてくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
33
各地に多数存在する銅像を通じて、各々の歴史トピックを知る。会津白虎隊像、年端もいかない若武者の集団自殺が、後の軍国主義日本の「生きて虜囚の辱め受けず」のお手本とされるなんて・・・。二ホンオオカミ像(渋谷・宮益御嶽神社/奈良東吉野村)、ローマ建国伝説の象徴ルーパロマーナ像(雌オオカミ/日比谷公園→ムッソリーニからの贈呈/調布・味の素スタジアム→ローマ市との姉妹友好都市関係がきっかけ)は機会を得て見物に行きたいものだ。 2024/01/06
みこ
24
歴史上の偉人から物語の中の人物まで日本各地の銅像のあれこれを写真付きで紹介。歴史上の人物でもなぜこの人が?と思われる人物を取り上げたり、作られるまでの過程だけでなく、その後の後日談を含んでいたり飽きることなく読むことができる。赤い靴の女の子で始まり、一周回って赤き靴絡みで終わる構成も心憎い。2020/05/28
maito/まいと
21
言われてみれば、いろんなところにある銅像。思わず拝んだり写真撮ったりしているけど、なぜこの場所に?な銅像や、なんでコレが銅像に?なものまで、色々あるもんだなあ。そして、戦時中に軍事材料として溶かされたものや、併設していた施設がなくなり、ポツリと取り残された銅像など、さみしい経歴を持つものも・・・ちなみに日本史上、銅像になっていない人物がいるのだが、どこか作ってくれまいか。豊臣(羽柴)秀吉があんなにたくさんあるのに、なぜ弟の秀長は存在しないのだ(涙)2019/06/11
ペペ
13
普段見かけてもあまり気にしていなかったけど、様々な銅像のルーツを知って、少し興味を持った。2017/02/18
heslkst
13
銅像から歴史に興味を持ってもらうために書かれた本。 近所にあったら、気に求めていないものから、興味を示すものまで幅広く扱っていた。2016/11/05