生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

  • ISBN:9784777816095

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内容説明

“脱北”―― 金正日政権の恐怖の暮らしから逃げた少女パク・ヨンミ。
いかなる危険を覚悟しても、自由を手にしようとした少女と、その家族の選択の物語。
13歳まで過ごした北朝鮮での地獄のような日々、そして北朝鮮から母親とともに鴨緑江を渡って中国に入った夜から、韓国に着いて新しい人生を歩みだすまでの2年間に自らが体験した、それまで彼女の母親しか知ることのなかった―過酷で悲惨な―想像を絶する出来事を、本書ではじめて語る。
世界15カ国で翻訳化。今、世界が最も注目する衝撃のノンフィクション、待望の邦訳がついに刊行。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

100
彼女のスピーチをYoutubeで見て興味を持ったので読みました。日本人でも色々な人が北朝鮮の平壌に行って動画を上げていますが、平壌というのは北朝鮮内ではあっても特別な地域らしく本当の北朝鮮の内情はまた別という事もわかりました。彼女が経験した北朝鮮での暮らし、脱北してからの中国での出来事、モンゴルまでの道程、そしてやっと韓国に入国してからの2年間の事は壮絶でした。自由という意味の深さを感じるともに「洗脳」の怖さを感じました。2021/05/09

Shintaro

91
事実は小説よりも奇なり。生きるために脱北を余儀なくされたヨンミの生き様に圧倒されました。それでも父が健在だった頃は救いがあった。生活のため闇商売に手を染めて父が逮捕され、家族、親戚一同の出身成分が転落した時点で、ヨンミ一家は生活のすべが失われる。ヨンミが頼れるのは自分の頭の良さ、顔の良さ、そして運の良さしかない。中国での壮絶なサバイバル生活と脱出行。こんなことでは、ドイツのように吸収合併されるか、国民総脱北しか生きるすべがないではないか。全国民を粛清し、国民が一人もいなくなった時、金正恩は何を思うのか。2016/06/19

ゆみねこ

75
13歳で祖国を離れざるをえなかった、パク・ヨンミさん。必死に川を渡り中国に逃れ筆舌に尽くせないほどの苦労をする。やがてモンゴルを経て韓国へ。彼女のように辛い思いをしている脱北者たちが一日も早く安寧な毎日が送れるようになることを祈りたい。2016/07/11

ナミのママ

67
よくぞ生き抜いた、そして語ってくれてありがとう、と言いたい。悲惨な生活、諸国の様子についての感想は山ほどあります。でもそれより今、私は、北朝鮮についてもっと知りたい思いでいっぱいです。彼女のような国民の立場はもちろん、国に使える人、国を動かしている人、そして国の様子・・町も田舎も。かつて精神障害者やらい病患者など、『知らない』が故に怖がられ、差別、攻撃されたものがたくさんあります。核問題、人道的問題など現在の「私」の常識からは考えられない事ばかり、それでも頭を白にし、感情は横に置き、まずこの国を知りたい。2016/04/08

おかむら

59
脱北者の手記を初めて読みましたが、すごい衝撃! 著者は1993年生まれ(ウチの娘より若い!)。北朝鮮→中国→韓国の3部構成。どのパートも知られざることばかりで、いまのこの現代社会で本当に起こってることなのか?と驚愕。北朝鮮の人権侵害と洗脳の凄まじさ! 文章が手記レベルを超えてて上手いし読みやすいのもすごいことです(原著は英語!)。マララさんといいヨンミさんといい世界にはすごい女子がいるな!2016/07/17

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