創元推理文庫<br> 影王の都

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創元推理文庫
影王の都

  • 著者名:羽角曜【著】
  • 価格 ¥804(本体¥731)
  • 東京創元社(2016/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488563028

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内容説明

【第1回創元ファンタジイ新人賞選考委員特別賞受賞作】村はずれに一人住む少女リアノ。両親が相次いで亡くなり、兄も夢を追って家を出ていってしまった。そんな孤独な彼女のもとにある日やってきたのは、口をきく髑髏。図々しいことに髑髏はリアノに砂漠に連れていって欲しいと求めた。若く美しい娘としゃべる髑髏の奇妙な道行き。だが砂漠で待っていたのは、〈影王〉が統べる呪われた〈影の都〉。不老不死を望んで神の怒りにふれ、永遠に砂漠を彷徨う運命になったという伝説の都だった。捻れた運命の糸に搦め捕られるリアノ。〈影王〉とは何者か。/第1回創元ファンタジイ新人賞選考経過、選評=井辻朱美、乾石智子、三村美衣

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こめっこ

13
しゃべるドクロと少女の旅が色んな人物と絡み合っていく物語は引き込まれました。面白かったです。すべてが明かされる時はわくわくしました。2017/04/14

はむ造

12
村外れで1人住む少女リアノのもとに言葉を話す髑髏が訪れる。その髑髏は砂漠へと連れていくようリアノに頼み、リアノは砂漠へ辿り着くが、そこで「影王」と「影の都」について知る。/タイトルとあらすじに惹かれて読んだ作品。本作を読んで改めて、美しい文体と世界観のファンタジーが好きなんだなあと思った。色々な時間軸が存在するが、何故それらがあるのか、髑髏が何故話すのか、そして影王とは一体何者かが終盤に種明かしとして分かる。しかし、終盤のその種明かしは、賛否両論が強くありそう。2018/11/05

しろ

10
☆6 新設されたファンタジー系新人賞。割りと新感覚だと思った。ファンタジーであるだけでなく、SFやキャラものとしても楽しめた。一冊で完結するファンタジーは難しいけれど上手くまとまっていたと思う。2016/05/05

成瀬雯悟

9
謎の存在〈影王〉と〈影の都〉を取り巻く人々の物語。時系列おかしくね?と思いながら読んでたけど、すべてのストーリーがひとつの線になってつながったのは圧巻だった。魅力的なキャラクターが数多く出てくる中で、いちばん好きなのは知的なガレルーン。まさかあんな風に死ぬとは......。エピローグは、あのままいけば幸せな未来が待ってそうで大満足。デビュー作とは思えないおもしろさだった。あと、アーシュとガレルーンの絡みで何かに目覚めそうで怖かった。2017/11/17

isfahan

9
面白かった。解説などでいろいろ言われている「SF要素」については別に気にならなかった。思うに創元ファンタジイ新人賞という枠なので言われているのであって、ハヤカワ文庫JAだったら逆に歓迎される感じ。こういうアレンジはこの作者らしさというのがでていて、むしろ長所だと思う。長所といえば、なかなか悲劇的で重厚なストーリーであるのに、女性主人公としゃべるドクロの間の抜けたやりとりを最後まで継続したもよかった。神話的で普遍的なファンタジーもいいのだが何か作者の色がある方が私は好きだ。2016/08/22

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