内容説明
鳥のすごいエピソード満載で驚きの連続。バードウォッチングがもっとおもしろくなる!
鳥類学の第一人者が語る鳥の巧みさ、面白さ!
200日間休まず飛び続ける鳥、地球と月を2往復する距離を飛ぶ鳥、日本列島を泳いで1周する鳥、ハチに刺されても平気な鳥、極寒に耐える羽毛の秘密、美しすぎる鳥、車にクルミを轢かせて食べる鳥、滑り台を滑って遊ぶ鳥などなど、鳥たちの巧みですばらしい技や興味深いエピソードを余す所無く紹介!
第一章 なんと言ってもすごい鳥の飛行術
第二章 羽毛は鳥の命綱
第三章 鳥はとってもおしゃれ
第四章 くちばしとつがいに見る鳥という生き方
第五章 渡りの謎 [その一] どこからどこへ?
第六章 渡りの謎 [その二] さらなる疑問を追って
第七章 カラスおそるべし! その知能の秘密
第八章 ずるがしこさの極み?托卵
第九章 遊ぶ鳥たち
終章 鳥からのメッセージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばりぼー
40
なんと言ってもすごい鳥の飛行術。ヨーロッパとアフリカ西部を行き来するシロハラアマツバメは200日間休まずに飛び続け、睡眠も飛びながらとっていたと推定される。片目を閉じ、もう一方を開けながら「半球睡眠」をしているか、羽ばたきと滑空を繰り返すなかで、滑空の瞬間にまどろんでいるのではないか。アマツバメは時速百数十キロメートルにもなる速さで飛んできて、巣穴にスポーンと入っていく。巣穴の奥行きはせいぜい1メートルほどのはず。どうやって急ブレーキをかけ、穴の中で止まっているのか。まだまだすごい謎が秘められている。2017/03/02
トムトム
20
知っているところは読み飛ばしたけど。亜種程度の違いで飛べる鳥と飛べない鳥がいるそう。へ~!残念ないきものシリーズで「カカポは太りすぎて飛べない」とあったけど逆。鳥は飛ぶための軽量化にすごい労力?をかけている。つまりカカポは飛ばなくて良いから太ることができた。同じサイズ感のカラスとネコ、体重を比べるとカラスの方が1/4~1/5ぐらい。やっぱり飛べるってすごい。鳥ってすごい!2019/12/22
クサバナリスト
9
つがい外交尾!本書で一番驚いた!鴛鴦夫婦なんて言葉もあるが、鴛鴦もそうまのかな?本書の事例では鴛鴦は事例としてあがってないが気になる。2016/08/25
ろべると
6
著者は数々の野鳥図鑑の監修など著作も多く、本書も一般向けに鳥のすごいところを余すところなく教えてくれる。長距離を飛べる軽くて強い、効果的な推進力を生む翼の構造には驚くばかり。毎年正確に同じ場所を目指して長距離を渡るのもすごいが、わざわざこんなに大変なことをする理由については、ほとんど解明されていないようだ。人間が引き起こす地球環境の変化が、鳥類にも長期的な変化を余儀なくさせていくことだろう。最近バードストライクが原因と思われる航空機事故があったが、鳥たちが悪者にされるのには納得がいかないです。2025/01/03
yamakujira
5
200日間も飛び続ける鳥がいるとか、鳥の可視域は人より広いとか、毎年1万Kmを往復して渡るとか、道具を使って餌を取るとか、タイトルの通り、鳥のすごさを教えてくれる。人間にはできない自力で飛行する生態は、優劣じゃなくて単純にすごいと思ってしまう。托卵という方法も、托卵される側からは残酷に見えるけれども、ここまで托してしまう覚悟はすごいな。いろいろ興味深い内容で文章も難解じゃないのに、読んでいるとなぜか眠くなってしまい、1章ごとに数日費やして読了。カンムリウミスズメが印象的だった。 (★★★☆☆)2019/04/14
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- 2nd 2016年2月号 Vol.107