万葉集 植物さんぽ図鑑

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万葉集 植物さんぽ図鑑

  • ISBN:9784418164011

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内容説明

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本書では万葉集に詠まれた植物の中から草本60種を紹介しました。万葉集に登場する植物を国文学と本草学の考証のみならず、生薬学や薬用植物学の知識まで導入して解説したため、類書とはひと味もふた味も異なる内容になっています。現代人が美しいと思う花であっても、古代人はまったく別の部位に関心を寄せていたことがわかります。古代人の目線を意識した本書は、驚きと新しい発見でいっぱいです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷれば

39
万葉集に詠まれた植物名のうち、草本六十種を選び解説した書。古代人の生活空間における万葉植物の位置づけや、植物認識など、植物と生態写真とともに紹介されている。同じ草花であっても、現代人と古代人の目線、感性の違いを特徴的にとらえ、万葉人の息吹が感じられる。 2016/06/21

森の三時

23
万葉集では暮らしに身近な草花が詠まれていますが、名前が現代とは違っていたり、現代人とは草花を見る目線が違っていたり…。万葉の『朝顔』は『桔梗(キキョウ)』のことだという。『あかね』や『むらさき』の花を本書で初めて見ましたが、白いんですね。根から赤や紫の染料が採れるので意外でした。それから、小説「烏に単は似合わない」の主人公に『浜木綿(はまゆう)』という女の子がいますが、その花も見られました。現代人は咲いた花ばかりに目がいきますが、古代人は暮らしに根ざした植物の性質を見て歌っているように思いました。2016/06/12

田中寛一

22
60種の植物が万葉集の歌とともに見開きで解説されている。写真も植物の様子がよくわかるように、全体と花などの特徴的な部分と2〜4枚のスッキリとした写真が載っており、解説と合わせて読みやすい構成となっている。現代の一般的な花の名前と違うものも多く、花の名前の由来や万葉の時代と現在とのその植物の捉え方の違いまで説明されている。また万葉集の解説などでは植物名が不詳となっているものについても、植物・薬草にも詳しい著者が植物名を特定しているのもスッキリする。2017/11/08

双海(ふたみ)

16
なごむ。なごむ。文字は飛ばし飛ばし読んだ。2017/12/03

クラムボン

15
万葉集に詠まれている植物についてのエッセイです。題名から、軽い気持ちで読み始めたのですが、予想していた読み物とは少々違いました。著者は植物学者です。和漢の古典の植物も研究している方。前書きに「古典に登場する植物名は国文学の枠内だけで解明するのはおよそ不可能です。」と宣言しています。国文学者は万葉集に登場する植物名を、誤って理解している…というのです。志貴皇子の「いわばしる垂水の上のさわらびの…」の《わらび》は《ぜんまい》だそうだ。興味深い話ですが、信じてよいのかな?2021/05/28

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