角川新書<br> IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

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紙書籍版価格 ¥880
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角川新書
IoTとは何か 技術革新から社会革新へ

  • 著者名:坂村健【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2016/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040820583

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内容説明

今までの日本のICT(情報通信技術)戦略は、技術で始まり技術で終わることが多く、出口戦略がなく、結果として使われないものになっている。
IoTがその轍を踏まないようにすること、そのためにも哲学が重要なのである――。

「IoT=モノのインターネット」とは何か。何のための技術であり、私たちの社会や生活は、一体どう変わるのか。技術研究開発や社会制度設計、ビジネスや実用の最前線から、豊富な実例をあげつつ、その現状・課題・未来像と、日本への指針を示す!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

83
「IoTとは血生臭い技術」と聞いたことがあるが、坂村先生も小小見出しを使って「既得権益を解体せよ」とおっしゃっている。本当に普及させようとしたら、明治維新なみの労力が必要ではないかと感じてしまった。現状の社会制度や利害関係を考えず、技術だけを尖らせると本当に出血する事態が起こるような気がする。IoTを本当に普及させるためには、20言語ぐらい扱えるプログラマーが弁護士・政治家・官僚になるか、弁護士・政治家・官僚が、20言語ぐらい扱えるプログラマーになるぐらいの、かなり高度な人材交流が必要だと感じた。 2017/04/24

ちさと

29
コロナ禍で世界的なDX開発環境が、2021年はコロナがなかった場合の2030年レベルに達するとニュースを見た。これから加速度的に進みそうなモノと人、モノと人をつなぐIoTの理解を深めたくて手にしました。こういう部類の内容はwikipediaでもいいんだけど、じっくり読んでみたかったから😊2021/01/24

ゲオルギオ・ハーン

27
2016年発行。なんとなくは分かるがハッキリとは理解していないと「IoT」について勉強するため読みました。パソコン同士だけではなく、それ以外のものもインターネットで繋がっていくというのがIoT。本書では良いところや可能性をいろいろと書いているため夢が広がる話であるが、セキュリティの問題やどこまで繋げていいいのか全部繋がるとどこかに異常が来るとリスクが大きくなるのではないかという心配については触れていない。便利なことも多いし、遠隔で物を動かせれば時間や労力の効率化にもなる。考えを整理できて有意義だった。2023/07/09

きいち

22
モノのインターネット。家電やら自動車やらの制御コンピューターがつながるんだ、外から冷房が消せるの、ふーん便利だね、それで、何がいいんだっけ?正直これまでそんな風にしか思えなかったので、読んでみた。TRON、ユビキタスと連続した、オープンな環境づくりへの意欲を高める考え方は確かに魅力的。仕事の現場で必ず優先されるリスク対策、付加価値を生まず生産性にはあんまり寄与しない、あの多くの徒労に思える作業を、この考え方なら確かにうまく成仏させられそうに思える(この「思える」が大切なんだよな)。道路の比喩がとてもいい。2018/08/25

けんとまん1007

22
面白い!仕事柄、知っておくべきことと思い、読んでみた。漠然としてIOTという言葉。バズワードかあ~成程なあ。いろんな視点が提示されていて、そういう視点を持つことから始めないと、これからの時代を感じ取れないと思った。技術的・経済的な裏付けも必要だが、もっと大事な視点がというが素晴らしい。そこが、この国の弱点(文化的・歴史的)でもある。ポジテイブリストとネガテイブリストというのが、一番印象に残っている。そして、オープンとクローズ。まずは、ここからだ。2016/05/27

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