内容説明
歌舞伎座という「異界」はいかに誕生したか。黒船襲来から民権運動、歌舞伎界に押し寄せる近代化の波。江戸最後の大スター・3代目澤村田之助、團・菊・左、興行師と旦那衆、伊藤博文ら維新の元勲――。文明開化期の劇壇で織りなされた人間模様の実録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
16
歌舞伎座が誕生するまでの通史があまりにも長い。ただ、当時の政治的な思惑が深く関係していたり、役者同士の人間関係に筆を費やしているので、いたし方ない面もある。歴史と切り離せない部分も多々あり、そちらの方面の勉強にもなった。2013/04/14
ぐうぐう
12
この春、新しく開場した五代目歌舞伎座。このタイミングで読むには、最高のノンフィクション。今でこそ、歌舞伎座は歌舞伎役者の目標であり、歌舞伎そのものを象徴する劇場であるが、その初代歌舞伎座が、歌舞伎役者達の悲願として建てられたのではなく、悲願どころか、歌舞伎関係者達からは望まれてはおらず、警戒され、興行師達の思惑と、いくつかの偶然によって誕生したとは驚きだ。しかし、絶えずビジネスを意識していた興行師達がいたからこそ、歌舞伎は現代までしぶとく延命できたのだとも言える。(つづく)2013/04/08
とり
7
歌舞伎という言葉は昔からあったが、今の歌舞伎が歌舞伎と呼ばれるようになったのは、歌舞伎座が出来たからというのは初めて知った。それまでは芝居と呼ばれていた。言われてみれば、四段目や中村仲蔵など落語に出てくる歌舞伎の噺は「芝居噺」と呼ばれている。役者や座元の苦労話が続くが、途中で伊藤博文などの大物政治家が何人も絡んでおり、話の展開が面白い。2025/12/10
Gen Kato
3
明治時代の歌舞伎界裏話。役者同士の意地や愛憎、座主や興行師の欲と思惑、金と政治もからんでめちゃくちゃおもしろい。岡本綺堂の『ランプの下にて』と合わせて読むとさらに趣が増します。にしても三代目澤村田之助、もっといい写真は残っていないんだろうか(ないんだろうな。惜しい…)。皆川博子『花闇』も読み返したくなった。2019/01/08
長老みさわ/dutch
1
金と欲、プライドの激突、義理と人情が渦巻く当時の劇界。 そしてあまりに多い火事による劇場の焼失。 サブタイトルにある”稀代の興行師たち”とは幕府官許の江戸三座森田座の座元守田勘彌、歌舞伎座建設の中心人物となる福地櫻痴、金貸しで興行の金主となる千葉勝五郎、田村成義らを指すが、本書の主要人物と言えばもっぱら守田勘彌である。 本来は福地櫻痴こそが本書の主人公となる筈だが、そのあまりに波瀾万丈な生涯を前にすると他の奇人たちが霞んで見えてしまう。 2013/12/05
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