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内容説明
日本神話の神、万物の母イザナミが死の女神として現代に甦る。伝奇ミステリーの第一人者、星野之宣の幻の未完のシリーズ、「血引きの岩」51頁、「黄泉の渦」50頁、「日狭女」50頁、「血反玉」50頁の4編に加えて同系統の作品を収録した、ファン必携のスペシャル・エディション・コミック。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒロ@いつも心に太陽を!
20
古事記に興味があるのでイザナミとイザナキの話がどう描かれているのか気になって表紙買いした一冊。読み始めてすぐ苦手なホラーと気付いたがテーマに釣られてそのまま読破するも・・・なんじゃこら、人が死にすぎ(´д`;)!!勾玉のカタチに関する考察はなるほどと思わされたし2012年の今読むとあの曲線が通る土地とか竹島とか気になるポイントもあって気味が悪い。如何せん中途半端で読後感はよろしくない、けど記紀神話に興味がある人は読んでみると面白いとは思う。読みきりとしてはマレビトの仮面が一番面白かったかな。2012/07/21
karatte
18
諸星大二郎御大とセットで語られることの多い星野之宣先生の、これが初読みとなる伝奇SF。しかし著者自身「残念」と前置きしているように、本作にホラーとしての真価を求めてはいけないようだ。琵琶湖=淡路島=勾玉の相似形に端を発する、主人公の女性教師と黄泉の女王イザナミの因縁の対決4編に加え、1話完結の短編「マレビトの仮面」「土の女」の計6話収録。これらの中から1編挙げるなら「マレビトの仮面」。構成の妙も相俟って味わい深い出来。2019/12/26
ぐうぐう
12
幻の未完シリーズを収録した『血引きの岩』。まえがきで星野之宣が述べているように、ホラーというジャンルをかなり意識した作りとして始まっている。ところが、星野お得意の神話色が強まると、謎の解明によるユニークさと、それに伴う壮大さが恐怖を逆に薄めていく作用を促していく。しかしそれが、作品の質を損ねていないのが、星野たるゆえんだろう。勾玉のデザインが、さまざまな形と符号していくイマジネーションが、なんとも刺激的だ。2012/05/05
白い駄洒落王
10
琵琶湖と淡路島が似ているからの、強引な伝奇。滅茶苦茶だ。2014/01/07
ぷないぷない
6
日本神話を下敷きにしたホラー(?)基本的に人がバタバタ死んでくだけであんまり怖くない。設定というか、話のきっかけはかなり強引だけど、探せばこういう説がありそうな民俗学的な内容。2016/09/04