内容説明
終末期を迎えた患者やその家族には、身体的・精神的・社会的なさまざまな「痛み」が現われる。医療だけでは除けない心の痛みのケアこそが宗教者の役割であると、仏教と医療の協働を呼びかける“看取り”僧侶の半生を綴る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かめあい
2
あなた、往く人 私、少し遅れて往く人 ともに浄土へ還る人2020/06/28
Idiot
1
葬儀屋に勤めていた私は色んな別れの場に立ち合った。生後数ヶ月の赤ちゃん。100歳を超えた大往生。不慮の事故。自死。今、私の命が続いてるのは奇跡だと思った。そんな私は僧侶と結婚した。色んな話を彼から聞いた。僧侶と言う職種が煙たがられること。葬儀屋と言う職種が嫌がられること。それらの経験や彼からのお話の有無に関わらず、この本は泣ける。 命の尊さを改めて感じ、愛した人の命がある事を尊く思う。そんな本。2024/02/16
ココアにんにく
1
こういった活動をしてくれているお坊さんがいるととても心強い。お坊さんは葬儀のイメージなので病院では…と思ってしまうが、生老病死すべてに普段からもっとかかわる環境があればそういった誤解はなくなると思う。著者はお坊さんなのに、説教じみたことはない。御自身の経験を御自身の言葉で書かれていた。苦しい時に一緒の方向を見て伴走してくれる人がいればどれだけ有難いか。類書には必ず出てくるキューブラー・ロスの五段階など書いていないのもよかった。2015/12/27
-
- 電子書籍
- リコーダーとランドセル【分冊版】28 …