内容説明
紙問屋の「引田屋」から、主人ら14人が忽然と姿を消した。“宝暦の神隠し”と呼ばれる怪事件の調査を、田沼意次に依頼された平賀鳩渓源内は、敵の真の狙いが、意次の魂を奪うことだと突き止める。その背後には、歴史の裏でうごめく闇の力が存在していた。源内は、陰謀の阻止に尽力する中で、逢魔が時だけに現れる謎の男とも対峙していく。源内と闇の権力の戦いを描いた「食魂鬼譚」ほか「小町娘についての考察」「腑分け奇譚」「蔵の箱」「兄弟弟子」「魅魂女」を収録した、傑作伝奇時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なおり
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幽剣抄から。こちらは設定が面白いけど、全体としては逢魔が時の源内が何考えてるかわかりにくくてはいりこみにくい。2013/08/20
チヒロエル
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書き出しが独特!著者と編集者の会話からスルッと本編に入る流れ、冒頭の話だけかと思いきや、まさか全話そのパターンとはw 平賀源内が二重人格設定だったり、奥さんが幽霊のご夫婦が出てきたり、ファンタジー色が強くて気負わず読めた。 読み込んだり再読したりするタイプの本では無いかな・・・2013/04/29
ケイト
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源内先生の設定にとにかくやられました。「腑分け奇譚」のなまなましさや、「兄弟弟子」の結末など、描写においても想像力においても、作者の筆のおよばないところはないのではないかと想われるくらい。菅笠のゲストさんにもうれしくなりましたし、物語の導入として最初に置かれる、作者と編集者さんのやりとりも寸劇みたいでたのしめました♪(Mさんって、ぷっ) とにかくサービス満点の1冊です。これでアンケート最下位だったなんて、絶対にうそっぱちでしょう、作者さま。ぜひ続きを読みたいです、イエ、読ませてくださいっ。2010/02/28
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