内容説明
ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です。誰も彼の言葉を信じてはいけない』という遺書を残して――。 自殺の背景には“悪魔のような中学生”菅原拓による、Kを含めた4人の生徒への壮絶なイジメがあったという。だが、Kは人気者の天才少年で、菅原拓はスクールカースト最下位の地味な生徒。そして、イジメの目撃者が誰一人としていなかったこと、彼らの接触の証拠も一切なかったことなど、多くの謎が残された。なぜ、天才少年Kは自殺しなければならなかったのか。 「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を――」 悪魔と呼ばれた少年・菅原拓がその物語を語り始めるとき、そこには誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる――。 圧倒的な衝撃、逃れられない感動。読む人全てを震わせ4,580作品の頂点に輝いた衝撃作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
θ(シータ)
135
「わたしのおっぱい触らせてあげる代わりに、次の人間力テスト、わたしに投票してくれませんか?」第22回電撃小説大賞《大賞》受賞作品。悪魔と呼ばれた少年のクズで情けない革命の物語。確かに"ただ、それだけでよかった"んだよ。ただ、あの時に気づいていれば。ただ、あの時に手を差し伸べていれば。そんなちょっとした間違いが積み重なったからこんな事件が起こってしまった。…みんな、幸せになれたかもしれないのに。友達の付き合いは大切。けれどそれは、儚く、脆く、崩れやすい、蜘蛛の糸なのを忘れてはいけない。星3つ【⭐️⭐️⭐️】2016/10/15
さばかん
131
あぁ……幸せになってしまうのか……お前も……。 あんな綺麗でかっこいい美人さんに抱かれて……。 革命は面白かった。 よくやった。 褒めてやる。 せいぜい美人なお姉さんとイチャイチャしてろよ。 あー、ガキんちょってのはクソだし、大人はもちろんクソだし、いじめってクソだわ、社会なんてクソすぎるし、あー人類滅びないかな。 2017/05/15
まりも
116
自殺した男子生徒Kの残したメッセージ「菅原拓は悪魔だ」という遺書に隠された真実に迫る、衝撃の学園物語。凄まじい。スクールカースト、虐めを題材にしているだけあって、とても重苦しいお話でした。頁を捲るたびにゴリゴリ精神力を削られるので、結構キツかったです。思わず目を背けたくなる醜悪で悲惨な展開と衝撃的な真相に、読後暫くの間は放心状態でした。爽快感は無く、決して救いのある結末では無かったけど、頁を捲る手を止めさせない力を感じたので、作者さんには今後も頑張って貰いたい。これを大賞作にするとか電撃文庫すげーわ。2016/02/10
Shinji
112
電撃小説大賞の大賞受賞作。今までに私が読んだ受賞作とは一線を画した感じの内容でしたね。人間性や社会性を重んじる教育が目立ってきていて そのオンリーワンの度合いを数値化したらどうなっていくか?ってポイントかな。ストーリー的には目新しい形じゃないけど先が気になるので、あっという間に読み終えてしまいました。電撃文庫っぽくないので違和感がありましたが、ほんの少し湊かなえさんの作品を読み終えた時に似た読後感でした。まぁ今の中高生が読めば私なんかより心に響くんでしょうね……2016/05/18
ブランドのアーメン
110
もう少し心情を深く掘り下げて欲しかった。特にあの人は何を思って最後を迎えたのだろうか。その視点があれば。面白い題材だけに残念だった。2016/02/15
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