内容説明
農作物の生産性の向上が求められいている中で、光を利用した電照栽培が注目されています。
電照を用いた植物の生育・開花調節には、光量・光質・照射のタイミングが重要です。
今、植物と光の関わりは、LED光源の発達と分子遺伝学の進展によって飛躍的に研究が進んでいます。
本書では、研究によって明らかになった情報が、実際の電照栽培の現場でどのように活きるのか徹底解説。
特に光質が植物に及ぼす影響とその仕組みを、開花抑制ホルモン「アンチフロリゲン」など分子遺伝学の最新情報とともに解説。花きを中心に代表的な園芸作物は個別に取り上げました。
また、実際に研究成果がどのように電照栽培に取り入れられているのか、生育・開花のコントロールと病害虫防除の事例を紹介します。
LEDか蛍光灯か……悩ましい次世代の光源も、選び方・導入方法を手引きします。
電照栽培の初心者からベテランまで、また“情報としての光や植物生理を学んでいる方にも必携の一冊です。
目次
章 施設生産における人工光利用/1章 植物の成長・開花と光応答(植物の成長と光、光受容体 ほか)/2章 施設園芸作物の生産における光利用(キク電照用光源の現状、キクの暗期中断 ほか)/3章 人工光源(照明)の基礎と光源選定・導入のてびき(光とは、光の表し方 ほか)/4章 施設園芸作物の光質応答の事例(花き類の開花における光質応答、花き類の開花における赤色光と遠赤色光の混合照射の影響)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nozma
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分子生物学的な研究事例から現場での事例まで含めて、分かっていること分かっていないことが幅広く記述されているので、この分野の背景を1冊で把握できる。 個人的に、昔から赤色LEDの現地での評価に照度計を使うのが今ひとつ納得できなかったのだが、統一規格のある光センサーは照度計のみで、光量子センサーはメーカーによりかなりバラつきがある(波長によっては50%近い差が出る)ため、同一光源なら照度による指標のほうが現場で扱いやすい、という記述を見て合点がいった。データも豊富で手を抜いている感じがしない。良い本だと思う。2015/04/15




