内容説明
全米ベストセラー作家が放つノンストップ・ラブサスペンス！死者に捧げられた“愛の詩”は、美しく哀しい戦慄。
裕福な家で何不自由なく育ちながら、両親の反対を押しきり刑事の道を選んだテイラー。最年少で女警部補となった彼女の喉には、以前、容疑者と相対した際につけられた深い傷が今なお消えることなく残っている。生死をさまよったその時ずっとそばにいてくれたＦＢＩ捜査官ジョンは、今では最愛の恋人だ。その二人がまた同じ事件を捜査することになった。若い女性を陵辱のあげくに殺し、両手を切断するという残忍きわまりない連続殺人。しかも遺体の傍らには、なぜか必ず愛の詩が残されていて……。〈テイラー＆ジョン〉、第1弾！
■MIRA初登場の著者J・T・エリソン。どんな人物か少しご紹介すると、ロマンス界の大御所C・コールターに“並外れた才能を持つ作家”と絶賛され、RITA賞ロマンティック・サスペンス部門賞にノミネートされ、国際スリラー作家協会の大賞を受賞して…と、実に多方面で活躍する多才な実力派なのです！ デビュー作でもある本作は、なんと言っても主人公テイラーの、世の中の闇（“悪”と言っても犯人にとっては正義だったりする）や己の弱さに立ち向かう凛とした姿がたまらなく魅力的。凄腕FBI捜査官の恋人ジョンもこれまた最高に素敵で、そんな二人が猟奇犯を追う様はジェットコースターのようにスリリング。読んでいて現実世界の悩みがかき消えるほど、もはや爽快です。文句なしにオススメの一冊です！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン
36
どんどん面白くなり途中から読むのが止まらなくなりました。MIRA文庫ですがロマンスは薄ーいです。本当にハーレ？と表紙を見返しました（笑）ロマサスというか・・・猟奇的な部分ありのサスペンス。ロマと言えば、テイラーとボールドウィンがカップルで、分りやすいイチャイチャは無いですがお互いを想い合ってる感じは端々にあるところでしょうか。因みにＨＯＴシーンはありません。残忍な連続殺人事件と連続レイプ犯・レインマン事件。本筋は連続殺人の方でしっかり書かれていたけれど、レインマンの方はアッサリしすぎだったかな。2016/09/21
うにすけ
11
図書館本。かなりサスペンス比重が多めとのことなんでわくわくして挑戦。ほんとにサスペンスでした！凄い、ロマンス本でこんなに連続して殺人が起きるとは思わなかったし、展開が読めなくて面白かったです。すんなり進むようでいかないのがいいです。次も読みたい！2016/08/28
まみ子
6
久々の本格サスペンス。猟奇的連続殺人事件と連続レイプ事件の二つの事件が同時進行して、バタバタって感じでしたが、なかなか読みごたえのある作品でした。でも、連続レイプ事件の話は、もう一つの事件との関連があるわけでもなく中盤でサラッと解決したので、なんで間に入れ込んできたんだろうかと思ってしまったのですが・・・。それなら一つの事件をテイラー＆ジョンをもっと絡めて解決して欲しかったです。2016/11/17
uni
6
ロマサスというよりほぼサスペンス。もうすでにまあまあ安定しているカップルが出てくるし、二人のやりとりにも残念ながらトキメキが感じられないので、ロマサス好きとしてはロマンス不足に陥ります。ですがサスペンスとしてはとても面白く読みました。次作はそこを割り切って読みたいと思います。2016/07/03
まめもち
4
テイラー＆ジョン①。市警ヒロイン×FBI捜査官ヒーロー。ヒーローはヒロインよりだいぶ年輩なのか？白髪がどうとか。最初からカップルだしお互い捜査案件抱えてるからロマンスはあんまり。むしろ思った以上にサスペンス！レイプ魔と連続殺人鬼事件が並行しつつ僅かな手がかりで推理を進める展開。なかなか複雑な事件背景で読み応えあった。ただ犠牲者多かった……8作出てるみたいだし監察医さんの関連作もあるみたいなので読んでみたい。2017/10/20
