ハーレクイン 非恋愛結婚

著者名：マリオン・レノックス【著者名】/北園えりか【翻訳者名】

ハーレクイン（2016/02発売）

• ISBN：9784596224095

内容説明

彼が欲しいのは赤ちゃんの母親だけ。愛する妻などではなく……。

アニーは海辺の町の病院で働き始めて8カ月になる。病院を取り仕切っているのは、百戦錬磨の医師トム・マカイバー。あまたの恋を経験する色男で、仕事の腕も超一流だ。赴任して間もなく、アニーはトムの衝撃的な言葉を耳にしていた。“ひどく地味な女性だから、ずっと独身のまま働いてくれそうだな”それでも病院を辞めないのは、彼が学生時代からの憧れの人だから。ある晩、アニーはトムの家の前に赤ん坊が置かれているのを見つけた。一夜をともにした女性が、こっそり押しつけていったらしい。突然幼い娘の父親になって奮闘するトムに、アニーは協力を申し出た――まさか、彼から結婚を申し込まれるとは思いもせずに。

■愛のない家庭で育ち、恋愛結婚など無意味だという考えを持つトムからのプロポーズにためらうアニー。それでも、いつか本物の愛に変わると信じてイエスと答えますが、二人が親密になるのは夜の間だけで……。ベテラン作家M・レノックスが描く、切ない片思い婚。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[しいたけ]

とうとうハーレクイン！と我ながら呆れていたが、これ結構面白かった！色男トムと、自分はドアマットのようだと思っている地味なアニーは医師で同僚。そして二人とも育った家庭に恵まれていない。元カノに赤ん坊を押し付けられたトムがアニーに結婚を申し込むのだが・・。二人の言い合いが楽しいし、とても魅力的。トムは愛の何たるかを知らないし臆病になっているけれど、トムにプロポーズされたら私ならガッチリ絡めて離さない。随所に盛り込まれる医療現場の事件や地域医療のこと、病院スタッフや街の人の暖かさなど読んでてとても楽しかった。

2016/03/01

[ちはや]

レノックス作品としてはいまいち。彼女独自の小気味良さが感じられなかった。ヒーローがなぁ、残念な感じ。レノックス作品に出てくる動物はかわった種が多いのだけど今回は大型犬。こちらも普通だったし。最後のコテージのオーナーはもしやスピンオフがあったのかな？そんな雰囲気。

2016/04/25

[サティーシャ]

地味な医師アニーと医師で色男トム。愛のない家庭で育ち、恋愛結婚など無意味だという考えを持つトムから元カノに押し付けられた子供の母親になってくれとのプロポーズ。地域医療の現場と事件、いつもながらの周りの人たちのおせっかいがいい。

2016/04/19

[くまた]

仕事には誠実だがプレイボーイの医師トムと彼の負担軽減のために数か月前に病院に雇われたアニー。或る日、彼の部屋の前に行きずりの相手が産んだ赤ん坊が置き去りにされ、子供の世話に困った彼がアニーと結婚することを思いつき…というお話。トムが自分の事ばかりでこんな男性のどこがいいのか全く理解できなくて読み終わっても「良かったね」と言う気に全くなれなかった。悪い人じゃないけど、さして親しくもない人のプライバシーにずかずか踏み込む同僚や村人もいまいち好きになれないなぁ。

2018/05/18