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内容説明
東洋学の泰斗と仰がれ、政財界のご意見番として知られた著者・安岡正篤。没後18年を経てなお、その教えは多くの人々に生き方の指針を与え、著書も多数がロングセラーを続けている。本書は、昭和40年に著者が会長を務めた関西師友協会・全国師友協会より発刊され、今は入手困難の状況にある『活学――人になるために』の講話を再編集したPHP文庫オリジナル版である。「本当に生きた学問とは、書物に読まれるのではなく、自分の心の方が書物を照らす『活学』でなければならない」と説く著者は、儒・仏・道から史書・兵書におよぶ古典を自由自在に駆使しながら、東洋思想の叡智を本当の意味で人生や仕事に活かすためのヒントを説き明かしていく。「活学とは何か」「儒と禅」「老子と現代」「政教の原理『大学』新講」「『史記』の人物と思想」「虎の巻秘語――六韜三略の近代的解釈」「相と運と学」の7篇を収録。経営者・ビジネスマン必読の講話集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yuma Usui
17
安岡正篤氏による禅や老子、大学や史記などの講演録。音声不明瞭で途中で切れている章があるのは惜しい。六韜三略の近代的解釈での「武」の説明が良い。東洋では「戈を止める」と書いて「武」であり、決して暴力の行使ではなく、むしろそれを止めることが目的。「武」はそんな現実的な暴力や邪悪さを退ける実践力で、「文武」は相反するものでなく同じ目的を持つ2つの力、という考えは興味深い。2018/10/18
大先生
6
読後の疲労感が凄いです(苦笑)活学、儒と禅、老子、大学、史記、六韜三略、相と運…と内容豊富。ところで、p178.以前ある女性議員が「八紘一宇」というコトバを使用して問題になったことがありますが、安岡正篤先生によると、「八紘一宇については皆誤解しておりますが、あれは世界を一つに征服するということではない」「バラバラの世界を理想の紐でつなぐということ」「一つの救済思想で、決して恥ずべき言葉ではありませぬ。」とのことです。敢えて誤解を招きかねない言葉を使う必要はないかもしれませんが、言葉狩りもどうかと思います。2020/06/09
耳目之学(不定期更新中)
6
安岡正篤さんの本は12冊目です。これだけ読むと内容が重複するところも出てきますね。「馬鹿殿」と「糠味噌女房」の話は3回目か4回目です。もちろん何度聞いても為になりますが、さすがに飽きてきます。短期間に著者の本を読みすぎました。現在積んである著者の本は残り3冊です。これらを読み切れば、文庫化されている著者の本(著者に対する評論本は除く)は一通り目を通したことになります。残り3冊、大切に読んでいきたいと思います。2011/07/06
Doraneko358
0
ためになりますな。2013/11/20