創元推理文庫<br> 七つの棺

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創元推理文庫
七つの棺

  • 著者名:折原一【著】
  • 価格 ¥753(本体¥685)
  • 東京創元社(2016/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488409036

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内容説明

町内相撲の横綱は体育館の中で、引退した大富豪は書斎の中で、やくざの組長は核シェルターの中で、一本柳家の新郎は離れの中で、女性デザイナーはカプセルリフトの中で、それぞれ殺されていた。しかも現場は、どれもこれも密室状態!? 続発する不可能犯罪に挑むのは、関東平野の一隅にある町の警察署に勤務する黒星光、三十八歳、独身。密室の魅力に取り憑かれ、人生を踏み外しかけている迷警部は、いかに難事件、怪事件を解決するのか……? 奇才折原一の出発点となった記念すべき第一作品集の改訂増補版。/解説=山前譲

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

103
折原氏のデビュー作『五つの棺』に、二話追加して発表された短編集です。カーの三つの棺のパスティージュでしょうね。黒星警部という密室大好き主人公が、ドタバタありえん様な事件にぶち当たる、本格のパロディで楽しいです。はまる人にははまります。中でも『ディクスン・カーを読んだ男たち』のトリックは成立するとすれば正に完全犯罪であり、気長なの意味も笑えます。『天外消失事件』も最高です。密室の出来かたにトリックがある珍しい作品で、その視点の付け所には拍手を送ります。しかも落ちが効きすぎで、素直に笑えない怖さも味わえます。2014/10/11

ダイ@2019.11.2~一時休止

83
黒星警部その1。短編集。密室モノのデビュー作に2編追加の新装版。デビュー作はこんなユーモア作品なんだというのが驚き。2013/12/20

さっちゃん

51
『五つの棺』に二編を加えた短編集。「迷宮警部」と陰口を叩かれる黒星警部が遭遇する、様々なバリエーションの密室殺人事件。黒星警部のとぼけたキャラがアクセントになり、密室続きでも飽きずに読むことができる。マイベストは『ディクスン・カーを読んだ男たち』。2020/10/17

ばりぼー

44
1988年発表の処女作「五つの棺」を改訂増補した密室もの短編集。25年前に「五つの棺」を読みました。叙述トリックで有名な折原さんですが、最初はこんなバカミスからスタートしていたというのを、懐かしく思い出しました。このバカバカしさを許せるかどうかで評価は決まりますね。なかでは「オール讀物推理小説新人賞」最終候補作になった(受賞していないのがご愛嬌ですが)「天外消失事件」が、御自身は「習作」と謙遜していますけど、一番まともな作品だと思います。巻末の山前譲氏の解説が、密室物のツボを押さえていてナイス!2013/11/13

へいっち(ت)♪

41
折原さんのデビュー作の改訂版。七つの密室殺人。短編全編が密室です。今まで読んだ折原作品とは全く違って意外でした。登場するのは密室事件大好きの黒星警部。黒星の迷推理ぶりが(笑)。他の作品にも登場しているようなので今度読んでみよう。2014/10/06

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